ちくま文庫より吉田秀和著『世界の指揮者』が復刊された。(3月10日)
あらたに後年朝日新聞に書かれた「指揮者の風景」、『レコード芸術』掲
載の「指揮者のディスク」とセットされたものである。
『世界の指揮者』はラジオ技術社から1973年4月に発売され、私も当時は
単に読み物として読んでいた。
それから30年を経て(実際にカラヤンなどを生でもきいて)、読み返して
みると、今となって分かることが多い。
例えば、氏はカラヤンについてこう述べている。
「彼の棒できくと、音楽がいつも楽々と呼吸していて、ちっとも無理
なところがない」(p336「カラヤン」)
「彼を大向こう目当ての虚しい華麗さを狙ったものと呼ぶのは余り正
しくない」(p363「カラヤンの死」)
「この自然体で、世界一の性能を身につけたベルリン・フィルハーモ
ニーと、たとえば『展覧会の絵』などやった時に、きくものの度肝をぬ
くような名演が生まれるのだ」(同上)
カラヤンには、ベートーヴェン、ブラームスよりも二人のリヒャルト--
ワーグナーとシュトラウスなどのほうがしっくりする。
名著の復刊を喜びたい。
*今年は、カラヤン生誕100年。(カラヤンて明治41年生まれなんだね。)
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