人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

田辺明雄『日本の歌謡曲』(講談社)

2009-07-03 05:15:31 | 読書
インターネットがなかった時代、本を購入する場合、本屋を1、2時間うろうろする
のが常だった。もっともすべての人がそうとは限らない。誰から聞いたのだろう、
書店の売場(楽譜売り場だったかしらん?)に来るや、目的のものをさっと見つけ
て買っていく人がいたので、誰かと見たら福永陽一郎先生だったという話がある。


本書も、昭和57年1月に「うろうろ」していて見つけたものだ。「歌謡曲」をテー
マにした本格的な評論であり、深く、力強い筆致に驚かされる。登場人物は、ひば
り、島倉、春日、三橋、三波、村田・・・・・・。それらを介して、格調高い論文となっ
ている。

著者は、「歌謡曲を素材として、一つの文学作品、ないし芸術品を作ろう」とした
とあとがきにある。


私にとって「大切な一冊」である。会社における茶飲み話の友人であるKさんにお
すすめしたら、何といわれるだろう。



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3 コメント

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Unknown (茶飲み友だちK)
2009-07-03 21:28:07
いつも楽しく拝見しています。
昭和57年頃、と言えば、歌謡曲談義は「掘り下げ」型が多く、本田靖春や竹中労(美空ひばり)、平岡正明(山口百恵)等々良書が百貨繚乱の態で、昭和戦後史思想(?)形成に大いに役立ったものでした。
当時はわが生涯でも最も書籍購入が激しかったころですが、具眼ならぬ我が「愚」眼には止まりませんでした。今からでも求めて、すぐに読破します。
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有難うございます (katsura1125)
2009-07-04 19:57:26
茶飲み友だちKさん、コメントを頂戴し有難うございます。
私にとっての「歌謡曲」はラジオ歌謡のイメージが最初です。美空ひばり~三橋美智也はラジオで聴いていた覚えがあります。
ラジオからテレビへ、そして今やネットの時代となりました。歌は世につれ、世は歌につれ、を実感しています。
続きは会社の昼休みに?
返信する
追伸 (katsura1125)
2009-07-05 21:37:11
本書は、amazonでお安く購入できます。
返信する

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