インターネットがなかった時代、本を購入する場合、本屋を1、2時間うろうろする
のが常だった。もっともすべての人がそうとは限らない。誰から聞いたのだろう、
書店の売場(楽譜売り場だったかしらん?)に来るや、目的のものをさっと見つけ
て買っていく人がいたので、誰かと見たら福永陽一郎先生だったという話がある。
本書も、昭和57年1月に「うろうろ」していて見つけたものだ。「歌謡曲」をテー
マにした本格的な評論であり、深く、力強い筆致に驚かされる。登場人物は、ひば
り、島倉、春日、三橋、三波、村田・・・・・・。それらを介して、格調高い論文となっ
ている。
著者は、「歌謡曲を素材として、一つの文学作品、ないし芸術品を作ろう」とした
とあとがきにある。
私にとって「大切な一冊」である。会社における茶飲み話の友人であるKさんにお
すすめしたら、何といわれるだろう。
のが常だった。もっともすべての人がそうとは限らない。誰から聞いたのだろう、
書店の売場(楽譜売り場だったかしらん?)に来るや、目的のものをさっと見つけ
て買っていく人がいたので、誰かと見たら福永陽一郎先生だったという話がある。
本書も、昭和57年1月に「うろうろ」していて見つけたものだ。「歌謡曲」をテー
マにした本格的な評論であり、深く、力強い筆致に驚かされる。登場人物は、ひば
り、島倉、春日、三橋、三波、村田・・・・・・。それらを介して、格調高い論文となっ
ている。
著者は、「歌謡曲を素材として、一つの文学作品、ないし芸術品を作ろう」とした
とあとがきにある。
私にとって「大切な一冊」である。会社における茶飲み話の友人であるKさんにお
すすめしたら、何といわれるだろう。
昭和57年頃、と言えば、歌謡曲談義は「掘り下げ」型が多く、本田靖春や竹中労(美空ひばり)、平岡正明(山口百恵)等々良書が百貨繚乱の態で、昭和戦後史思想(?)形成に大いに役立ったものでした。
当時はわが生涯でも最も書籍購入が激しかったころですが、具眼ならぬ我が「愚」眼には止まりませんでした。今からでも求めて、すぐに読破します。
私にとっての「歌謡曲」はラジオ歌謡のイメージが最初です。美空ひばり~三橋美智也はラジオで聴いていた覚えがあります。
ラジオからテレビへ、そして今やネットの時代となりました。歌は世につれ、世は歌につれ、を実感しています。
続きは会社の昼休みに?