人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

池田晶子『帰ってきたソクラテス』(新潮文庫)

2009-01-17 05:38:49 | 読書
昨日に続き女性の著書をご紹介。池田晶子さんは慶應女子高で紺野美沙子と同期。
田中美知太郎ばりに「自分の言葉で考える」ことを実践した哲学者であった。注目
していたのだが、一昨年ガンのため46歳で亡くなられてしまい、まことに残念だ。




本書は身近な題材をソクラテス流問答法(産婆術)で著述している。高校の「受験
勉強」では教わらない「哲学する」ことのおもしろさを教えてくれる。私自身もと
きどき産婆術を使うことがある。知ったかぶりは自分自身にとっても危険だ。「無
知の知」である。


他の著作としては次のようなものがある。(私は未読)。
『ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け』(新潮文庫)
『さよならソクラテス』(新潮文庫)
『14歳からの哲学―考えるための教科書』(トランスビュー)

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