このところ、日本の近現代史からドイツの近現代史--中でもナチ
ス・ドイツに読書が移ってきている。
今年、正確に言えば、4月25日に中公新書からアンネッテ・ヴァイン
ケ『ニュルンベルク裁判』という本が出版された。この種の本はメモを
取りながら読まないと頭が(--それでなくともよくないので)整理で
きない。
要約
・ニュルンベルク裁判は、通常の戦争犯罪だけではなく、「平和に対
する罪」や「人道に対する罪」という「新しい」概念で裁いた戦犯裁
判だ。
・1945/11/20~1946/10/1
・主要戦争犯罪人として起訴されたのは24人→死刑は12人
・裁判長はイギリス人(判事は英米ソ仏4か国から)
・米国首席検察官ジャクソン
1946年12月からは、米国単独が設置した「ニュルンベルク継続裁
判」へ。「非ナチ化」の一環である。
→12の裁判が行われた。
ヴァイツゼッカー元大統領の父親もその被告の一人だった。
1950年米高等弁務官府は、アメリカの世論調査専門家に委託し、
ニュルンベルク戦犯プログラムへの西独人の反応調査を行った。
最初のニュルンベルク裁判について、全体的に「フェア」と評価する
か?→「Yes」38%、「No」30%」
1946年の調査では、「Yes」78%、「No」4~6%だった。
何事も「評価」は、「時」とともに変化する?
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ユダヤ人に対する迫害は、ナチス・ヒトラーに限定されず、長い歴史
がある。
大澤武男『ユダヤ人とドイツ』(講談社現代新書)→芝健介『ホロコー
スト』(中公新書)→A.ヴァインケ『ニュルンベルク裁判』(中公新書)
の順で読むのも一つかしらん。
ナチス・ドイツのホロコーストは、太平洋戦争中の、日本の戦争犯罪
とは比較ならない・・・・・・かな?
左から
A.ヴァインケ『ニュルンベルク裁判』(中公新書)
芝健介『ホロコースト』(中公新書)
大澤武男『ユダヤ人とドイツ』(講談社現代新書)
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