人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

田中美知太郎『巻頭随筆』

2020-06-03 05:00:00 | 読書

学生時代、田中美知太郎(1902-1985)はいくらか読んだ。

田中美知太郎を知ったのは、月間『文藝春秋』の「巻頭言」によっ
てではなかったかしらん。--昭和47(1972)年7月号から52
(1977)年12月号まで「巻頭言」を書いた。

それをまとめたものが、田中美知太郎『巻頭随筆』(文藝春秋社、
S53[1978]/4)だ。

田中美知太郎は、西洋古典(ギリシャ)哲学の権威で、当時京都大
学名誉教授だった。
当初、岩波の『世界』にも執筆していたが、全面講和論(*)には
お付き合いできませんと、距離を置くようになった。--当時は、
ウィキペディアもなく、このことは知らなかったのだが。
余談だが、田中も小泉信三も大空襲の焼夷弾で大やけどを負っている。またともに
文化勲章受章者だ。

(*)奥武則『論壇の戦後史』にも講和論争は紹介されている。その一部・・・・・・
 『世界』に載った(小泉信三)「私の平和論について」の次の一節が、この論争
 の根本的対立点を明確にしてくれる。

  かく論じて来ると、自然に認めねばならないのは、ソ連の平和意図に対して都
  留氏等と私の所見の異なることである。私に比すれば、都留氏は著しく親ソ的、
  若しくは信ソ的であり、都留氏に比すれば、私は遥かにソ連警戒的である。
  (小泉信三)

中野好夫や都留重人は、当時、ソ連の行動という現実を見ない、観念論だったと言
ってもいいのかもしれない。



本書『巻頭随筆」は図書館で閲覧できるだろうが、一部を紹介する
と・・・・・・
 話題の人キッシンジャーの記者会見というのを見ていたら、「わたしはあなた
 の前提をうけいれることはできない」と言って、きわめてきびしい表情をした。
 このような応答もありうるのだと、わたしなりに興味深く感じた。言うまでも
 なく、問答とか対話というものは、どこかに共通の前提をおくことから始めな
 ければならない。・・・・・・わたしたち(注:日本人)のやり方だと、「まあ、ま
 あ」ということで、大前提だけのあいまいな合意により、あとはいい加減にの
 みこんで、その場をまとめ、それからまた後になって違約だの何だのとさわぐ
 ということになるのかもしれない。・・・・・・(『文藝春秋』昭和47年8月号巻頭
 言より)



整理したら、こんな本も書棚にあった。

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〇昨日(6/1)、全国で一斉に「悪疫退散祈願」の花火が打ち上げ
られた。全国の花火業者163社が参加したという([感動の]涙)。
余談だが、「感動する心」がなくなってくるとボケてくるって本当?

先日(5/29)のブルーインパルスの東京上空飛行とともに、(上手
に言えないが)人々の「和」や「ともに頑張ろう精神」を大切にす
る日本人的な行いであり、「ブンダバー」を差し上げたい(--昔、
加藤シズエ氏[1897-2001]がすばらしいことをした人に「ピンク
の手紙」を書いていたことを思い出す)。

おそらく、多くの人々も同様の感想だろう(--しかし、驚くべき
ことに、何をやっても少数の批判者はいるのかな[笑])。



〇アメリカのデモが暴徒化している。デモ=暴徒ではないが、極左、
極右の過激派集団(「アンティーファ」というそうだ。)は徹底し
て取り締まる必要がある。
「アンティーファ」という言葉は初めて聞いたが、日本はすぐ外国
のマネをすることがあるから日本版アンティーファには注意したい
ものだ。
亡くなった黒人の弟は、
「デモは平和的にやってください。(略奪を働く)あなたたちは何
をやってるんですか」
と演説。(→こちら)。


〇多分2/18以来、しばらく散髪に行っていない。サラリーマンでは
許されないかもしれないが、だいぶ伸びてきた。どちらの業界の方
?と言われそうだ。
もう少し伸びると、映画俳優になれるかしらん。
それとも引退後の佐藤栄作か。




〇Amazonで注文したものが配達完了というメールが来た。在宅中
にもかかわらず受け取ってはいない。ポストに入る大きさでもな
い。
おかしいなと思いつつ、外へ出てみると玄関ドアの前に置いてあっ
た。ブザーを押してもらったが、こちらに聞こえなかったのかしら
ん。


〇ワグネルOBは、(少なくとも)年内の活動停止、したがって秋
のOB定期演奏会も中止と決定した。

昨年のワグネル・フェスト中止に続く英断だが、新型コロナの流行
は「100年に一度」クラスの厄災であり、何事も「忍」の一字かし
らん。


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