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人生ブンダバー

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日高義樹『アメリカが日本に「昭和憲法」を与えた真相』(PHP文庫)

2015-04-02 05:00:00 | 読書

平和憲法は、日本への「報復」だった、という刺激的な帯が付いた、
日高義樹著、PHP文庫の3月新刊『アメリカが日本に「昭和憲法」を
与えた真相』を読んだ。


斎藤孝先生の「三色ボールペンで読む」(「まあ大事」は青、「すご
く大事」は赤、「おもしろい」は緑)ではないが、「おもしろい事実」と
「ほんまでっか(本当かしらん)」と「著者の主張」の三つに色分けし
て読むといいかもしれない。

日高義樹(本書などによるプロフィールより)
1935年、名古屋市生まれ、79歳。東京大学英文学科卒業。1959年
NHKに入局。ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を歴任。その
後、理事待遇アメリカ総局長。審議委員を最後に1992年、退職(57
歳)。
その後、ハーバード大学客員教授、ケネディスクール・タウブマン・
センター諮問委員、ハドソン研究所首席研究員として、日米関係の
将来に関する調査・研究の責任者を務める。
1995年よりテレビ東京で「日高義樹のワシントン・レポート」、
「ワシントンの日高義樹です」を制作。


なお、本書の原書(単行本)は平成25(2013)年7月に刊行された
ものである。当時、日高氏は78歳だった。


<目次>
序章 アメリカは変えにくい憲法を日本に与えた
第1章 昭和憲法のどこがおかしいか
 1.昭和憲法は国会を独裁者にした
 2.占領中に作られた憲法は変えなければならない
 3.適正な軍事力を持つことは国際責任である
 4.アメリカはいまも日本を恐れている
 5.昭和憲法の世界は消えてしまった
第2章 平和憲法は勝者のトロフィーだった
 1.平和憲法の構想は1945年、ポツダムで作られた
 2.日本側は天皇制の維持だけに全力を挙げた
 3.占領下の1946年、昭和憲法の原案が作られた
 4.昭和憲法はすべて占領軍政治部が書いた
 5.マッカーサー司令官があらゆることを決めた
第3章 アメリカは日本人を作り替えようとした
 1.軍服のアメリカ兵がNHKの記者を教育した
 2.天皇制を存続させ利用しようとした
 3.日本人の戦う精神と大和魂をなくそうとした
 4.日本の国民とマスコミは憲法第9条を大歓迎した
 5.国民が突然、国家主権を与えられた
第4章 異常事態のもとで憲法が作られた
 1.東京の深夜は戦場だった
 2.アメリカ議会は天皇訴追の決議を行った
 3.ソビエトは日露戦争の復習をしようとしていた
 4.日本政府は事実上、存在しなかった
 5.アメリカの政治が日本を翻弄した
第5章 アメリカはなぜ日米安保条約を作ったのか
 1.アメリカは独立後の日本を信用しなかった
 2.日本の再軍備を阻もうとした
 3.アメリカ軍部は占領を続けたかった
 4.朝鮮戦争が事態を一変させた
 5.日米は地政学的に敵対せざるをえない
第6章 日本人は自らの力で国を守ることができる
 1.核兵器の国際管理と独自の核戦略を提唱する
 2.尖閣防衛のすべてをアメリカに頼ることはできない
 3.アメリカは世界の警察官であることをやめる
 4.新しい戦争が始まった
 5.日本人は常に危機を乗り越えてきた

この目次を読むだけでも本書の内容がある程度分かるだろう。本書を
読むと、著者は、主張のハッキリした「アメリカ人」と同じであるという
印象を受ける。


歴史的事実と著者の主張に対して、日本人の一人ひとりがどう考える
のかが求められているのカナ。





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4月1日(水)


八重桜はまだまだ





桜通り





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神田駿河台3の一本桜 文字どおり満開


















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