人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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セネカ『人生の短さについて』(岩波文庫)

2009-05-28 05:21:51 | 読書
「人生は短く、芸術は長い」。--資源は有限だというが、「Time is money」、
時間こそ1日24時間、有限である。「無駄」なことに費やすのはもったいない。今
から2000年前にそのことを考察した人間がいた。それがセネカである。

セネカはいう。
  われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているの
 である。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なこ
 とをも完成できるほど豊富に与えられている。

  われわれは短い人生をうけているのではなく、われわれがそれを短くしている
 のである。われわれは人生に不足しているのではなく濫費しているのである。

なお、本書には、「心の平静について」、「幸福な人生について」の2篇も載って
いる。原書はラテン語である。


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