勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

亡国のイージス(2005年)

2005年07月30日 | 邦画
タイトル 亡国のイージス

---感想---
今年公開の福井春敏3作品(「ローレライ」「戦国自衛隊1549」、そしてこの「亡国のイージス」)の3作目。作者の福井春敏は、作品を書くときには、同時に映画化も念頭におきながら作品を書くらしい。その意味では、その甲斐あって、この作品は立派に映画に仕上がっている。

実はこの作品は、前に小説の方も読んでいました。多くの場合、小説を知っていると、映画を楽しめなかったりするのですが、この作品は違いましたね。期待を裏切らず、非常に面白い映画になっています。この映画のトピックとしては、史上初めて海上自衛隊の全面協力を得られたと言うところがあります。海上自衛隊の協力無しでは、この映画は出来ませんでしたね。また、あわせて、戦闘機に関しては、航空自衛隊が協力しているので、先の「戦国自衛隊1549」とあわせれば、今年は、陸海空の3自衛隊が全て、映画に出ると言う面白い年になっているのではないでしょうか。

また、この映画でのトピックは、ハイウッドのスタッフが多数参加しているところ。こう言うところも、これまでの日本映画では考えられないスケールの映画を作ることが出来たと言うところの背景になっています。

寺尾聡の淡々とした演技が、いい味を出していますね。怖いです。また、中井貴一の某国工作員と言う、彼のイメージに合わない悪役も、中々Goodです。あとは、主演の真田広之。熱い演技、良かったです。

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/日本
監督 阪本順治
出演 真田広之、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼、吉田栄作、谷原章介、豊原功補、安藤政信、チェ・ミンソ、岸部一徳、原田美枝子、原田芳雄

[2005/07/30]鑑賞
[2006/01/12]投稿

アイランド(2005年)

2005年07月23日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル アイランド

---感想---
『スターウォーズ』シリーズで、若きオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガー主演の作品。

時は近未来。世界は細菌に汚染され、生き残った幸運な人々は、地球上で唯一細菌に汚染されていない『アイランド』への渡航を夢みて、健康状態を全て管理され、至れり尽せりの環境で生活を続けている・・・。しかし、世界が細菌に汚染されていると言うのは、臓器を摘出する為に”製造”されたクローンたちに刷り込まれた知識。中々怖い話です。

近未来といっても、10年後くらいの設定になっています。空中を電車が走ったり、空飛ぶバイクがあったりしていますが、10年であそこまで科学が進展するとはあまり思えないのですが、まぁ、良いでしょう。しかし、クローンに関する設定は、かなり怖いですね。世界中でクローン人間の研究が禁止されているのは、この映画の様な話が現実化するのを恐れているからでしょう。しかし、技術が出来てしまったと言うことは、いつか、どこかでこのようなことを行う人間が出てくることを否定できません。

アルマゲドンでちょっとイカレタ役を演じていたスティーブ・ブシェミが出演しています。この作品ではイカレテはいないですが、アルマゲドンの役を髣髴とさせる感じはします。中々面白い映画です。

英語版HP:The Island from Yahoo!

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督 マイケル・ベイ
出演 ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ジェイモン・フンスー、ショーン・ビーン、マイケル・クラーク・ダンカン、スティーブ・ブシェミ

[2005/07/23]鑑賞
[2006/01/12]投稿

スター・ウォーズ エピソードⅢ シスの復讐(2005年)

2005年07月09日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル スター・ウォーズ エピソードⅢ シスの復讐

---感想---
あの『スターウォーズ』シリーズ、完結の作品である。もっとも、一番最初の予定では、EPISODEⅦ~Ⅸまであったはずなので、3作足りないが。

この物語で、アナキン・スカイウォーカーが何故、そしてどのようにしてダース・ベイダーになるのかと言う謎が解き明かされます。この後に繋がる話を既に知っていても、きちんと物語が盛り上がるように作られているところは流石です。これまで、スターウォーズでは、EPISODEⅤの『帝国の逆襲』が一番の傑作と言われていましたが、これはそれに勝るとも劣らない傑作と言っても、過言ではないでしょう。

アナキンとオビ=ワンの決別、パドメの最後、倒されていくジェダイ達。物語の都合上、このEPISODEは悲しい内容になっています。この後の物語に繋がる伏線が、そこかしこに張られているのはご愛嬌。

EPISODEⅡ「クローンの攻撃」では、線が細いと思ったヘイデン・クリステンセンが、難しい役を立派に演じています。今回は、ナタリー・ポートマンの出所はあんまり無かったですね。ちょっと残念。今回は、ヘイデン・クリステンセンとユアン・マクレガー満載です。ちなみに、この「スター・ウォーズ」シリーズは、その制作費の殆どがジョージ・ルーカスのポケットマネーから出ているそうです。究極の自主制作映画ですね。

英語版HP:Star Wars: Episode III - Revenge of the Sith from Yahoo!
Star Wars 公式HP:Star Wars
Star Wars Japan 公式HP:Star Wars Japan

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督・脚本・製作総指揮 ジョージ・ルーカス
出演 ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン、クリストファー・リー、サミュエル・L・ジャクソン、イアン・マクダーミド

[2005/07/09]鑑賞
[2006/01/12]投稿

宇宙戦争(2005年)

2005年07月02日 | 洋画(アメリカ系)
タイトル 宇宙戦争

---感想---
H.G.ウェルズの物語にベースを置いている、地球最後の戦争(?)を描いた作品。日本武道館での全世界プレミアが企画されたが、盗撮の懸念が払拭できないことから、場所が変更されて実施された曰く付き。また、全世界同時公開の為、日本としては封切り日としては珍しい水曜日の公開となった。

トム・クルーズが出てくるが、珍しく、ヒーローとかイケメンではなく、普通の労働者であり、父親の役を演じている。まぁ、普通の父親と言ってもイケメンであることは間違いないが(笑)。また、ダコタ・ファニングが、良い演技をしている。とは言うものの、10歳と言う年齢は、あんな感じなのだろうか? ちょっと疑問。

結末が、納得行かない。まぁ、あの様にでもしなければ、この映画は終われなかったのかもしれないが、ちょっといただけない。また、その様になった理由が、僅か数語で語られているのは、物語としてはどうか? まぁ、映画なので説明が困難であるのかもしれないが。などと、いろいろ難癖を付けたが、家族を守る父親と言うトム・クルーズの姿はきちんと描かれている。まぁ、家族の絆を描いた映画としては、宜しいのではないだろうか。

1953年版HP:宇宙戦争 from Yahoo!
英語版HP:War of the Worlds from Yahoo!
1953年版英語版HP:The War of the Worlds from Yahoo!

日本公開年 2005年
製作年/製作国 2005年/アメリカ
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 トム・クルーズ、ダコタ・ファニング

[2005/07/02]鑑賞
[2006/01/12]投稿