勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

マダム・イン・ニューヨーク / English Vinglish

2014年06月29日 | アジア映画
英語の出来ないインド人の女性が、姪の結婚式を手伝うために一人でニューヨークに来るという騒動を描く物語。

女性の年齢を言うのは失礼ですが、主演のシュリデビィの年齢は50歳。全然、そんな年齢には見えないですね!30歳位かと思ったので、ビックリです。年齢不詳の女優ということで、日本で言うと、永作博美さんと言う感じでしょうか?(重ね重ね失礼!)15年のブランクが有ったということなので、それなりの年齢であるとは思ったのですが、全然そんな感じはしませんでした。

シャシの夫のサティシュが、鼻につきますね(笑)。今の日本で、あんな事を言ったら大変なことになりそうですが、インドでは、まだまだ普通なのでしょうか?愛していないということは無いのだと思いますが、何か、嫌な感じでした。

嫌な感じと言えば、娘のサブナ。彼女は、英語で教育を受けており、英語はお手のものですが、母に対する態度がねぇ・・・。嫌な感じです。自分も振り返ってみて、そんな事が無い様にと思いました。

さて、ボリウッド映画といえば、音楽と踊り。この作品でももちろん、音楽と踊りがありました。でも、控えめ?実は、インド映画を見るのは初めてなので、『普通の』ボリウッド作品の程度がわからないんですよねぇ。この作品の程度なら、普通に音楽が入り、普通に踊るシーンが有ったというように感じました。

134分と比較的長い作品ですが、その長さを感じませんでした。面白いです。ラストは、あのラストが正しいですね。

タイトル マダム・イン・ニューヨーク / 原題 English Vinglish
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2012年/インド
監督 ガウリ・シンデー
出演 シュリデビィ(シャシ・ゴードボーレ)、アディル・フセイン(サティシュ・ゴードボーレ/シャシの夫)、アミターブ・バッチャン(航空機の乗客)、メディ・ネブー(ローラン/英語教室の同級生)、プリヤ・アーナンド(ラーダ/シャシの姪)、スラバー・デーシュパーンデー(サティシュの母)、ナビカー・コーティヤー(サブナ・ゴードボーレ)、シバンシュ・コーティヤー(サガル・ゴードボーレ)、スジャーター・クマール(マヌ/シャシの姉)、ニールー・ソーディー(ミーラ/ラーダの妹)、ロス・ネイサン(ケヴィン/ラーダのフィアンセ)、コーリー・ヒップス(デヴィッド・フィッシャー/英語教室の先生)、ダミアン・トンプソン(ウドゥムブケ/英語教室の同級生)、ルース・アグラー(エヴァ/英語教室の同級生)、ランジーブ・ラビンドラナータン(ラマ、ラマムルシー/英語教室の同級生)、マリア・ロマノ(ユリン、ユ・ソン/英語教室の同級生)、スミート・ビヤース(サルマン・カーン/英語教室の同級生)

[2014/06/29]鑑賞・投稿

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 / Parkland

2014年06月29日 | 洋画(アメリカ系)
1963年11月22日金曜日、アメリカ合衆国テキサス州ダラスにおいて暗殺された第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ。この映画は、そのケネディ暗殺に巻き込まれてしまった人々の4日間を描いている。ケネディ暗殺犯を探すと言う話ではない。

上記に“4日間”と記しましたし、邦題も『パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間』と4日間であることが強調されていますが、実質的には、ケネディ暗殺当日と、暗殺犯とされるリー・ハーヴェイ・オズワルドがジャック・ルビーに射殺される日の2日の話になっています。しかも、分量的には、前者のケネディ暗殺の方が圧倒的に多いです。当然ですが。

それにしても、ケネディもオズワルドも、どちらも撃たれてから運び入れられたのが同じパークランド病院なんですよね。パークランド病院はテキサス大学付属病院であり、現地では最高の医療機関であると考えられるので、まぁ、当然と言えるのかもしれませんが。

JFK暗殺モノで有名な映画としては、オリバー・ストーンの『JFK』があり、その作品では詳しく事件の背景などを描いていますが、この作品はそれとは視点が異なり、事件にまさに巻き込まれた人々を描いている所が興味深いです。それと、ケネディと言えば、現在においてもなお、その名前の威光は衰えることありませんが、現役の当時としては、その輝きはもっと素晴らしく、暗殺されてしまったと聞いたアメリカ国民の喪失感も非常に興味深く思えました。日本で、亡くなってしまって、あれほど喪失感を与える人物はいるのでしょうか?

なせ今の時代にケネディ?と思いましたが、アメリカで作られた2013年は、ケネディ暗殺からちょうど50年だったんですね。

タイトル パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 / 原題 Parkland
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2013年/アメリカ
監督 ピーター・ランデズマン
出演 ザック・エフロン(チャールズ・“ジム”・キャリコ医師)、マーシャ・ゲイ・ハーデン(ドリス・ネルソン看護師)、ビリー・ボブ・ソーントン(フォレスト・ソレス/シークレットサービス ダラス支局長)、ジャッキー・ウィーバー(マルグレーテ・オズワルド)、ポール・ジアマッティ(エイブラハム・ザプルーダー)、ジェームズ・バッジ・デール(ロバート・オズワルド)、ジェレミー・ストロング(リー・ハーヴェイ・オズワルド)、ジャッキー・アール・ヘイリー(オスカー・フューバー神父)、コリン・ハンクス(マルコム・ペリー医師)、デビッド・ハーバー(ゴードン・シャンクリン/FBIダラス支局長)、ロン・リビングストン(ジェームス・ホスティ/FBIダラス局員)、マーク・デュプラス(ケネス・オドネル)

[2014/06/29]鑑賞・投稿

トランセンデンス / Transcendence

2014年06月28日 | 洋画(アメリカ系)
人の意識をコンピュータにアップロード。コンピュータは意思を持ち、独自に進化を始める。SFと言うか、スリラーと言うか、サスペンスと言うか・・・。そう言う内容です。

人の神経伝達系の信号は、電気信号だと言われているので、その電気信号を解析できれば、もしかしたら、人の意識のデータ化が出来て、コンピュータにアップロード出来るようになるかもしれませんね。でもそれって、データがアップロード出来るだけであって、アップロードされたコンピュータが人と同じ意思を持つという事ではないと思うんですが、どうでしょう?そんなことを言うとこの物語は成立しないので、言わないことにします(苦笑)。

でも、コンピュータが独自に進化すると、やっぱり邪悪な物になっていくんですね。スカイネットもそうでした。ただ、その理由はスカイネットとこの物語ではちょっと違っていて、スカイネットの場合は自己保存と言う観点で人類が邪魔になってくるんですが、この物語の場合はそうではなく『愛』と言うのが、その理由でしょうか。この映画は、『愛』を描いた映画なんだと、最後にわかりました。

ちょっとネタバレ的ですが、ナノテクノロジーのナノロボットが気になりました。ナノロボットで、人々が治っていくというのは良いんですが、それが、リアルウイルスであるかのように蔓延していくとか、あるいは、軍隊アリの如く動くとかね。ちょっとなぁ。何だかなぁと思ってしまう設定ですね。

悪くはないんですが、良くもないです。何ともイマイチ感を覚えてしまう作品でした。

タイトル トランセンデンス / 原題 Transcendence
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ウォーリー・フィスター
出演 ジョニー・デップ(ウィル・キャスター)、レベッカ・ホール(エヴリン・キャスター)、モーガン・フリーマン(ジョセフ・タガー)、ポール・ベタニー(マックス・ウォーターズ)、キリアン・マーフィ(ブキャナン捜査官)、ケイト・マーラ(ブリー)

[2014/06/28]鑑賞・投稿

超高速!参勤交代

2014年06月22日 | 邦画
1735年(享保20年)の実在の湯長谷藩(現在の福島県いわき市)を舞台にした物語。参勤交代から戻ったばかりの石高1万5千石の小藩である湯長谷藩に、「5日以内に参勤せよ!」との幕府からの命令が。通常でも、参勤には8日が必要。しかし、逆らえば藩が取り潰されるという状況に、僅か7名で挑むというストーリー。

奇想天外な物語ですが、実在の藩を舞台にしている所が面白いです。こう言う出来事が実際にあったか否かは知りませんが、この物語の発端となる金山の話は実際にあるのかもしれませんね。この物語の主人公、内藤政醇より後の時代になって、石炭が産出され、その後の磐城炭田に繋がったという事はあるようです。

登場人物が、“無理に”訛っています。まぁ、東北のいわきを舞台にしているので、当然言葉は訛っているでしょうけど、スクリーン上で訛ったセリフを聞くと、ちょっと違和感(苦笑)。みんな、このあたりの人じゃないですからねぇ、無理に覚えたんでしょう。特に佐々木蔵之介なんて、京都出身ですしね。

上記に“奇想天外”と書きましたが、正に通り。あまりに奇想天外で、ある意味バカバカしいとも言えるのですが、それが嫌味にならなかったのが不思議なところ。話が面白いからでしょうか。それから、佐々木蔵之介が演じる湯長谷藩藩主の内藤政醇が、家臣や領民思いの、物凄く人のいい人物に描かれています。実際に、初代藩主の遠山政亮などは『うまれつき悠にして、行跡よし、家臣を助け育て奢ることしない。誉れの将なり』と評されているらしいですので、家臣や領民を思いやるのは遠山(内藤)家の伝統なのかもしれません。

貧乏で弱小と言う設定の湯長谷藩ですが、その藩士の面々は、武芸に秀でています。後半、物語中、所々チャンバラシーンが有るんですが、湯長谷藩のみんなは強い強い。バッタバッタと敵を切り捨てるんですよねぇ。往年の時代劇みたいでした(笑)

あ、それと、上地雄輔が出ているんですが、彼って、映画とかになると、賢くてかっこいい役が多い気がするんですが、気のでしょうか?この物語でも、冷静で賢いと言う設定。何が本当なのか走りませんが、テレビでよく見る彼のキャラクターとは余りにも違うような気がして、不思議な感じがしました。

ハッキリ言って、バカバカしい話ではありますが、面白い映画です。いいと思います。

タイトル 超高速!参勤交代
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/日本
監督 本木克英
出演 佐々木蔵之介(内藤政醇)、深田恭子(お咲)、伊原剛志(雲隠段蔵)、寺脇康文(荒木源八郎)、上地雄輔(秋山平吾)、知念侑李(鈴木吉之丞)、柄本時生(増田弘忠)、六角精児(今村清右衛門)、市川猿之助(徳川吉宗)、石橋蓮司(松平輝貞)、陣内孝則(松平信祝)、西村雅彦(相馬兼嗣)、甲本雅裕(磐城平藩藩主/内藤政樹)

[2014/06/22]鑑賞・投稿

ラストミッション / 3 Days to Kill

2014年06月21日 | 洋画(アメリカ系)
“ケビン・コスナーのスパイもの。16歳の娘が出て来る。それで、ラストミッション。”と言う情報のみで見に行った作品。

父親がスパイで、娘が出て来るといえば『96時間』があるので、似た感じなのかなぁと思っていましたが、似た所も無いことはないですが、基本的には全く別のモノ。コミカルでもあり、シリアスでもあり、舞台がパリで、しかも、カーチェイスシーンがあります。リュック・ベッソンが原案と言う事で、納得です。

原案と言う事で、リュック・ベッソンはどこまで、この作品に関わったんですかねぇ。設定的に無理のある所が多数散見され、突っ込みどころ満載。それと、コミカルに行くのか、あるいは、シリアスに行くのかが行ったり来たりで軸足が不安定。ひっきりなしに色んな困難(ミッション?)が現れるので飽きませんが、そうで無かったら、飽きてしまうかも。

ケビン・コスナーのスパイものと言うのは、中々目の付け所がいいので、もうちょっと丁寧に作られると、もっといい作品になったんじゃないですかねぇ。カーチェイスや、銃撃戦などのアクションは、面白いです。

洋画の邦題と言うと、トンデモタイトルになることが多いですが、これは、数少ないその例外だと思います。原題が『3 Days to Kill』で映画の中身そのままなのですが、それよりも、邦題の『ラストミッション』の方が、いいタイトルだと思います。

タイトル ラストミッション / 原題 3 Days to Kill
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 マックG
原案 リュック・ベッソン
出演 ケビン・コスナー(イーサン・レナー)、アンバー・ハード(ヴィヴィ)、ヘイリー・スタインフェルド(ゾーイ)、コニー・ニールセン(クリスティン)、リヒャルト・サメル(ウルフ)、トーマス・レマルキス(アルビノ)、マルク・アンドレオーニ(ミタット)、ブルーノ・リッチ(グイド)

[2014/06/21]鑑賞・投稿

ノア 約束の舟 / Noah

2014年06月14日 | 洋画(アメリカ系)
旧約聖書・創世記に出てくる「ノアの方舟」伝説を映像化。

キリスト教に疎い日本人には、正直、創世記の物語はちんぷんかんぷん。まぁ、アダムとイブの話は、少しは聞いたことが有るとして、カインとアベルは、その名前位は聞いたことがあるかもしれないけど、何をしたのかとかは、あまり知らないんじゃないでしょうか?私自身、人類最初の殺人犯と被害者と言われている事は、映画を見た後調べてみて知りました。そういう意味では、内容を理解するためには、若干のハンデがあると言っていいような気がします。

ただ時代設定が、人類創世の頃の話な訳ですが、冷静に考えてみて、正直な者が災難に備えていると傍若無人な荒くれ者がやってきて諍いになる・・・とか言う風に話しを丸めてみると、西部劇とか、あるいは時代劇とか、あるいは、民話とかにありそうな感じになるんじゃないでしょうか。そういう考え方をしてみると、縁遠い創世記も、少しだけ身近に感じる気がします。

まぁ、その当たりの事を省いて考えてみると、壮大なスペクタクル映画と言って良いと思います。雨のシーンは、膨大な量の水を降らせて撮影したということで、出演者が非常に苦労したらしいです。また、方舟も、創世記に伝えられる大きさのものを実際に建造して撮影したらしいです。

ノアの行状など、日本人は知らないことが多く描写されています。彼は、そう言う厳しい人という事なんですかね。

中々見応えのある作品だと思いました。

タイトル ノア 約束の舟 / 原題 Noah
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ダーレン・アロノフスキー
出演 ラッセル・クロウ(ノア)、ジェニファー・コネリー(ナーマ/ノアの妻)、エマ・ワトソン(イラ/ノアの養女)、レイ・ウィンストン(トバルカイン)、アンソニー・ホプキンス(メトシェラ/ノアの祖父)、ローガン・ラーマン(ハム/ノアの次男)、ダグラス・ブース(セム/ノアの長男)

[2014/06/14]鑑賞・投稿

『ミケランジェロ・プロジェクト』劇場公開中止

2014年06月11日 | Weblog
http://www.foxmovies.jp/miche-project/

残念。
面白そうなので、見に行こうと思っていたのに。

最初はたしかGWの頃の公開ということだったのに、
秋に延期になり、ついに公開中止ですか・・・。
海外では(一度延期の後)公開されているんですけどね。

理由が明らかになっていないことが気になります。

グランド・ブダペスト・ホテル / The Grand Budapest Hotel

2014年06月08日 | 洋画(アメリカ系)
高級ホテルのコンシェルジュと、その弟子(?)のベルボーイの繰り広げる、殺人犯の濡れ衣を晴らすための冒険譚。ちょっと不思議な感じのする映画です。

過去(1930年代)、若かりし頃(1960年代)、そして今と、スクリーン上の映像サイズ(アスペクト比)が異なっています。実は事前に知っていたので気が付きましたら、知らなかったら気がつくかな?結構自然な感じで、画面の映像サイズは切り替わっていました。それぞれ、その時代の代表的なアスペクト比だそうです。

物語は、小説風に“第1章”“第2章”などと進んでいきます。そう言う意味では、場面の切り替えがはっきりするので、意外に判りやすいかも。

タイトルが『グランド・ブダペスト・ホテル』なのですが、ハンガリーが舞台ではなく、架空のズブロフカ共和国。ズブロフカって、ズブロッカの事?それって、ウォッカですよね(笑)。他方、攻め入ってくるファシスト達も(ファシストなので、明らかはなずですが)架空。かのファシスト国家のシンボルを彷彿とさせる雰囲気のマークが、シンボルでした。

それと面白いのが、ある秘密結社。鍵のマークがそのシンボルなのですが、コンシェルジュ達の互助組織と言う設定です。それで、ムッシュ・グスタブは救われます。秘密結社が有るかどうかは知りませんが、同業の人たちの交流は、現実に有ってもおかしくはないですね。もしかして、ぶどうをシンボルにするソムリエの秘密結社も有るんでしょうかね?

中々面白い作品です。2014年度ベルリン国際映画祭銀熊賞/審査員グランプリ受賞も納得です。

タイトル グランド・ブダペスト・ホテル / 原題 The Grand Budapest Hotel
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ウェス・アンダーソン
出演 レイフ・ファインズ(ムッシュ・グスタヴ・H)、F・マーレイ・エイブラハム(ミスター・ムスタファ)、マチュー・アマルリック(セルジュ・X)、エイドリアン・ブロディ(ドミトリー)、ウィレム・デフォー(ジョプリング)、ジェフ・ゴールドブラム(代理人コヴァックス)、ハーベイ・カイテル(ルートヴィヒ)、ジュード・ロウ(若き日の作家)、ビル・マーレイ(ムッシュ・アイヴァン)、エドワード・ノートン(ヘンケルス)、シアーシャ・ローナン(アガサ)、ジェイソン・シュワルツマン(ムッシュ・ジャン)、レア・セドゥー(クロチルド)、ティルダ・スウィントン(マダムD)、トム・ウィルキンソン(作家)、オーウェン・ウィルソン(ムッシュ・チャック)、トニー・レボロリ(若き日のゼロ)

[2014/06/08]鑑賞・投稿

ポンペイ(3D字幕) / Pompeii

2014年06月07日 | 洋画(アメリカ系)
ヴェスヴィオ火山の噴火により、眠りについた街ポンペイ。そのポンペイ最後の日を映像化した作品。“ポンペイ最後の日”と言うと、その通りのタイトルの映画もありますが、これは、サスペンスより、ラブロマンス色が強い作品です。

物語冒頭、いきなり、ブリタニアとか、ロンディニウムとか、ローマ時代のイギリスの地名が出てきます。これは、高校自体に世界史をやっていれば当然判るレベルですが、どうでしょう? またカエサルとかとも言っているので、まぁ、この辺りは史実を取り入れたと言うことですかね。

3Dで見ましたが、映像は悪く無いです。火山灰が本当に飛んでいるように見え、思わず、避けてしまいました(苦笑)。

まぁ、上記に記した“ラブロマンス”に尽きますね。駄作とは言いませんが、陳腐とは言わせてください。ポンペイ最後の日に何が有ったのかを描くと、こんな感じに描くしか無いんですかね? 逃げ惑う人、愛する人を助けようとする人。仕方ないのかな。

タイトル ポンペイ / 原題 Pompeii
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ポール・W・S・アンダーソン
出演 キット・ハリントン(マイロ)、エミリー・ブラウニング(カッシア)、キーファー・サザーランド(コルヴィス/元老院議員)、アドウェール・アキノエ=アグバエ(アティカス)、キャリー=アン・モス(アウレリア/カッシアの母)、ジャレッド・ハリス(セヴェルス/カッシアの父)、ジェシカ・ルーカス(アリアドネ/カッシアの侍女)

[2014/06/07]鑑賞・投稿

万能鑑定士Q モナ・リザの瞳

2014年06月01日 | 邦画
松岡圭祐の人気小説『万能鑑定士Qの事件簿』シリーズの第9巻を映画化した作品。松岡圭祐と言えば、千里眼シリーズはよく読んでいたんですが、この万能鑑定士Qのシリーズは未読でした。こんど読んでみようかなぁ。

今回の作品のポイントは、何と言ってもモナ・リザです。そして、モナ・リザと言えば、リーブル美術館な訳ですが、何と!日本映画初のルーブル美術館でのロケを敢行。ルーブル美術館でのロケは、かの世界的大ヒット映画『ダ・ヴィンチ・コード』以来だそうです。凄い(笑)。

綾瀬はるかと言えば、昨年(2013年)の紅白歌合戦の司会で、日本中をはらはらドキドキさせ、嵐をてんてこ舞いさせる程の天然な人だと思うのですが、スクリーンを通して見える彼女は、そんな天然ぶりを少しも感じさせないほどの見事な演技。それでも、ルーブル美術館でのロケの際は、休憩時間にルーブル美術館の階段で寝ていたそうですが(笑)。そのギャップが彼女の魅力なんでしょうね。

綾瀬はるか演じる凜田莉子の相方(?)小笠原悠斗を演じるのは、松坂桃李。イケメンな彼ですが、今回の役どころはイケメンと言うよりも、おとぼけな若干落ちこぼれ気味の記者。何か、ちょっと頼りない所が、もしかしたら女性の母性本能をくすぐるかも(笑)。

いやぁ、それにしても、モナ・リザモノの作品は、何でこれほど盛り上がるんでしょう?モナ・リザ自身の魅力と、謎、そして、作者ダ・ヴィンチの天才的なその能力だからでしょうか?

この作品、フランス側はルーブル美術館でロケを行っていますが、日本側の、東京国立美術館は、東京国立博物館でのロケ。東京国立博物館は、時々、グラビアとかのロケにも使われているようですが、本館の中だけではなく、本館前の庭とか、表慶館でも撮影を行ったようです。

この手の作品は、物語が破綻して突っ込みどころ満載になることが多いのですが、この作品は、意外にそんなことは感じず、素直に楽しむことが出来ました。なかなか面白い劇映画だと思います。

タイトル 万能鑑定士Q モナ・リザの瞳
日本公開年 2014年
製作年/製作国 2014年/日本
監督 佐藤信介
原作 松岡圭祐
出演 綾瀬はるか(凜田莉子)、松坂桃李(小笠原悠斗)、初音映莉子(流泉寺美沙)、ピエール・ドゥラドンシャン(リシャール・ブレ)、村上弘明(朝比奈尚幸)、橋本じゅん(荻野甲陽/編集長)、村杉蝉之介(山田聡/レストランオーナー)、児嶋一哉)喜屋武友禅/莉子の高校時代の担任)、角替和枝(江来佳織/莉子のお得意様)

[2014/06/01]鑑賞・投稿