勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ホテル・ムンバイ / Hotel Mumbai

2019年09月29日 | 洋画(その他)
2008年11月26日夜から11月29日朝にかけて、インドのムンバイで発生した、同時多発テロの現場の一つの、五つ星高級ホテル、タージマハル・ホテルを舞台ににした脱出劇。

ムンバイでテロが起きたと言う事は覚えていましたが、これほどの規模の同時多発テロだったんですね。ムンバイと言えば国際都市で、様々な国籍の人たちが居たわけですが、逆に、そう言うムンバイであるからテロの舞台として選ばれたのでしょうね。

事実を下にした作品なので、劇映画の様にテロリストをバッタバッタと倒していくヒーローがいるわけでは無いですが、宿泊客を守ろうとしたホテルの従業員は“リアル”ヒーローかも。

作品を見ていると、めっちゃたくさんの人が亡くなったのではないかと思いますが、実際に亡くなったのは32人。32人でも、少なくない数ですが、もっと犠牲になっても良かったからねぇ。それも、ホテルの構造を知り尽くして、宿泊客を守ったホテルマンたちの努力の賜物でしょうか。

ところで、事実を下にしているとはいえ、映画の話なので、どこまで本当の事なのか判りませんが、ムンバイの警察はダメ過ぎる。って言うか、インド政府もダメ過ぎる。これほどのテロなのに、特殊部隊がやってくるのは12時間も過ぎてからなんて・・・。インドは、あれほどの規模の国なんだから、要所要所に特殊部隊の配備は要るんじゃないんでしょうかね。

タイトル ホテル・ムンバイ / 原題 Hotel Mumbai

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2018年/オーストラリア・アメリカ・インド
監督 アンソニー・マラス
出演 デヴ・パテル(アルジュン)、アーミー・ハマー(デヴィッド)、ナザニン・ボニアディ(ザーラ)、ティルダ・コブハム・ハーヴェイ(サリー/デヴィッドとザーラのこのベビーシッター)、アヌパム・カー(オべロイ料理長)、ジェイソン・アイザックス(ワシリー)

プライベート・ウォー / A Private War

2019年09月23日 | 洋画(イギリス系)
英国サンデー・タイムズ紙の特派員として、レバノン内戦や湾岸戦争など世界中の戦場を取材し、世界に伝えた実在の女性記者メリー・コルヴィンの半生を描いた作品。

世界には、こんな骨のあるジャーナリストが居たんですね。イラクでの集団虐殺犠牲者の墓地、“アラブの春”でのカダフィ大佐とのインタビュー、そして、シリア内戦の現状。「あ、そう言えば」と言うのが少なくありません。それらの報道は、彼女の功績によるものだったんですね。

ラストのシーン。チャンネル4、BBC、CNN、ITNニュースへの出演ですが、それをやったがために居場所を知られ、攻撃されたんですかね。都合の悪いところを見られていますから、消されたんでしょうね。

タイトル プライベート・ウォー / 原題 A Private War

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2018年/イギリス・アメリカ
監督 マシュー・ハイネマン
出演 ロザムンド・パイク(メリー・コルヴィン)、ジェイミー・ドーナン(ポール・コンロイ/戦場写真家)、トム・ホランダー(ショーン・ライアン/サンデー・タイムズ紙編集長9、スタンリー・トゥッチ(トニー・ショウ/メリーのボーイフレンド)

アド・アストラ / Ad Astra

2019年09月22日 | 洋画(アメリカ系)
16年前、地球外生命体探索に向かって行方を断った父の謎を追う息子の姿を描いた作品。

うーん、細かいセットや作り物は非常に精巧なんですが、肝心かなめの脚本が“雑じゃね?”と思わざるを得ない。残念ですが。

いやぁ、出だしは「え?なんだそれは?」と興味を引く感じで良いんですよ。でもね、物語が進んでも、話にリズムh生れなくて単調なままだし、肝心の“父の謎”を追求する姿はあまりなく、なんか、流れに任せて任務を遂行したら謎が解けたという感じ。

言ちゃぁ悪いけど、イマイチ。

タイトル アド・アストラ / 原題 Ad Astra

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2019年/アメリカ
監督 ジェームズ・グレイ
出演 ブラッド・ピット(ロイ・マクブライド)、トミー・リー・ジョーンズ(クリフォード・マクブライド/ロイの父)、ルース・ネッガ(ヘレン・ラントス/火星基地司令官)、ドナルド・サザーランド(トーマス・プルーイット)、リブ・タイラー(イブ)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド / Once Upon a Time in Hollywood

2019年09月01日 | 洋画(アメリカ系)
ピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトンと、リックに雇われた付き人兼スタントマンのクリフ・ブース。1960年代の二人の男の生き様を描いた作品。

微妙にネタバレアリ。

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの共演と言う事で、非常に興味深い作品です。二人が同じ作品に出ているのを見ると、レオナルドは思いこむような役柄があっていますし、ブラピはお気楽極楽な“お兄ちゃん”が似合っています。まぁ、それは、役作りの成果と言う事もあるんだと思いますが、元々の二人の正確に起因しているところも少なくないのではないかと思います。

1960年代の、全盛期のアメリカが画面いっぱいに描かれています。それを再現するために、当時の車を2000台集めたとか、映画などの看板を再現したのはCGではないとか、中々のスケール。流石“ハリウッド”ですね。

あらすじを見ると、『リックは再び、俳優として輝こうと、イタリアでのマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をする』とか書いてありますし、『1969年8月9日のシャロン・テート殺人事件』に関する記述もありますが、果たして???

タイトル ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド / 原題 Once Upon a Time in Hollywood

日本公開年 2019年
製作年/製作国 2019年/アメリカ
監督 クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ(リック・ダルトン)、ブラッド・ピット(クリフ・ブース)、マーゴット・ロビー(シャロン・テート)、ラファル・ザビエルチャ(ロマン・ポランスキー)、ブルース・ダーン(ジョージ・スパーン)、アル・パチーノ(マーヴィン・シュワーズ)、ダミアン・ルイス(スティーブ・マックイーン)、マイク・モー(ブルース・リー)、デイモン・ヘリマン(チャールズ・マンソン)