勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

祈りの幕が下りる時

2018年01月28日 | 邦画
加賀恭一郎シリーズの最終章。

キャッチコピーに“泣けるミステリー”とありますが、確かに少しウルっとくるかも。特にね、浅居博美の子供の頃の逃避行の件とかね、泣けますね。

シリーズ最終章と言う事で、このシリーズでここに至るまでのところが凝縮されている感じがします。エンドロールではなぜか、この作品には出ていない人が登場していたりしますしね。まさに、回想シーンと言う事でしょうか。

阿部寛の演技はすごく良いのですが、ちょっとだけ突っ込みを。って言うか、阿部寛への突っ込みでは無く、加賀の母が仙台に居たと言う設定についての突っ込みです。あの、加賀の母が居たところって、仙台市内じゃ無いんじゃね?塩釜とか、多賀城とか、そういう感じがしたんですけど?違いますかね?河口のすぐ近くに建屋がある街なんで、そういう所かなぁと。

それと、一方の松嶋菜々子。「やっぱ、ちょー美人だな。」と言う加賀のセリフはさておき(笑)、なんか、彼女の演技の良いところが、あまり出ていなかったような気がするんですよねぇ。加賀中心に話が進むので、彼女の演技力を試されるシーンが意外に少なかったかなと。なんか、あまりにも淡々とした感じで、もうちょっと演技を見たかった気がします。

いやぁ、それにしても、浅居博美の話は、悲しい話ですね。この話は、ミステリーと言うより、ヒューマンドラマと言う方が、正しいような気がします。

タイトル 祈りの幕が下りる時

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/日本
監督 福澤克雄
原作 東野圭吾『祈りの幕が下りる時』
出演 阿部寛(加賀恭一郎)、松嶋菜々子(浅居博美)、溝端淳平(松宮脩平/警視庁捜査一課刑事、加賀の従弟)、田中麗奈(金森登紀子/加賀の父を看取った看護師)、キムラ緑子(浅居厚子/博美の母)、烏丸せつこ(宮本康代/スナック「セブン」のママ)、春風亭昇太(大林/警視庁捜査一課刑事)、及川光博(苗村誠三/浅居博美の中学時代の担任教師)、飯豊まりえ(20歳の浅居博美)、桜田ひより(14歳の浅居博美)、小日向文世(浅居博美の父)、伊藤蘭(田島百合子/加賀の母)、山﨑努(加賀隆正/加賀の父)

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ! / Renegades

2018年01月14日 | 洋画(その他)
シールズのメンバーは、ナチスの隠した金塊を奪取しようとする話。

時代的にはボスニア紛争の頃が舞台で、主人公たちはアメリカ軍のシールズな訳ですが、米軍単独ではなく、NATO軍の一部としての米軍と言う立場。なので、他のNATO加盟国の軍との軋轢も“ほんのちょっとだけ”描かれています。

この手の、精鋭特殊部隊と言うのは、なぜだか愚連隊として描かれることが多いですが、この作品もその例に漏れません。非常に高い作戦遂行能力を持つわけですが、臨機応変に過ぎて、ある種の騒動に居たりかけると言う(笑)。なんか、言ってみれば、海軍版『特攻野郎Aチーム』という感じですね。

そして、その上官も、一見厳格なのですが、必ずしも融通が利かないと言う事でも無い人物であると言うのが、この手の話のデフォルト設定。この作品も例に漏れず、そのデフォルト設定に従っています。

場所がボスニアと言う事で、通り一遍のナチスの隠し財産ハント物よりも、変動要素が多く感じます。西欧諸国であれば敵は警察とかな訳ですが、ボスニアの場合、敵はリアルに敵ですからね。遂行した作戦の影響で、リアルに敵に命を狙われながらの財産探しになっています。

ナチスが簒奪した財宝類はあると言うのは事実ですが、どうなんでしょう?まだまだ見つかっていない、失われてしまった財宝と言うのはあるんですかね?なんだか、徳川埋蔵金みたいですね。

タイトル ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ! / 原題 Renegades

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/フランス・ドイツ
監督 スティーブン・クォーレ
原案 リュック・ベッソン
出演 サリバン・ステイプルトン(マット・バーンズ)、チャーリー・ビューリー(スタントン・ベイカー)、シルビア・フークス(ララ・シミッチ)、ジョシュア・ヘンリー(ベン・モラン)、ディアミッド・マルタ(カート・ダッフィー)、ディミトリー・レオニダス(ジャクソン・ポーター)、ユエン・ブレムナー(ジム・レイニー)、J・K・シモンズ(ジェイコブ・レヴィン少将)

DESTINY 鎌倉ものがたり

2018年01月08日 | 邦画
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が、原作者・西岸良平のベストセラーコミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化。

昨年公開だったのですが、やっと見てきました。まだ上映していると言う事なので、実は期待して行ったんですが、期待に違わぬ中々良い作品でしたね。作品を貫く言葉は『愛』と言う事で間違いないです。

その『愛』を演じたのが高畑充希。彼女無しに、この作品は成立しませんね。いやぁ、キュート。立派な大人の女性に使う言葉では無いかもしれませんが、かわいい事この上なし。試写の際、夫を演じた堺雅人が「思わず手を握りたくなった」と言うのも、彼女のキュートさと、そして映画を貫く『愛』を見ると、良く分かります。

それでいて、所々、ウルっとするようなシーンもあるんですよねぇ。ヒットするのが判ります。

それと、意外にいい味を出していたと思ったのが、安藤サクラの死神。なんとも、カジュアルな死神ですが、これが良い。それが、この作品を、柔らかくて優しい雰囲気にしていたともいます。これがねぇ、オドロオドロシイ死神だったらねぇ。あんなにほんわかした内容にはなりませんよね。

それと、一色家の家政婦を演じた中村玉緒も良いですね。

主演の堺雅人の事を忘れていたわけでは無いですが、そういう女優陣の活躍が、非常に目についた作品でした。ほんわかして、幸せになる作品です。

タイトル DESTINY 鎌倉ものがたり

日本公開年 2017年
製作年/製作国 2017年/日本
監督 山崎貴
原作 西岸良平『鎌倉ものがたり』
出演 堺雅人(一色正和)、高畑充希(一色亜紀子)、堤真一(本田/里子の夫、正和の編集担当)、安藤サクラ(死神)、田中泯(貧乏神)、中村玉緒(キン/一色家の家政婦)、市川実日子(本田里子)、ムロツヨシ(ヒロシ)、要潤(稲荷/鎌倉署心霊捜査課刑事)、大倉孝二(川原/鎌倉署心霊捜査課刑事)、神戸浩(恐山/鎌倉署心霊捜査課刑事)、國村隼(大仏/鎌倉署署長)、古田新太(天頭鬼(声))、鶴田真由(一色絵美子/正和の母)、薬師丸ひろ子(小料理屋の女将)、吉行和子(瀬戸優子)、橋爪功(優子の旦那)、三浦友和(甲滝五四朗)、木下ほうか(金満和夫)、瀬戸たかの(金満麗子)

キングスマン ゴールデン・サークル / Kingsman: The Golden Circle

2018年01月08日 | 洋画(イギリス系)
2015年のヒット映画『キングスマン』の続編。前作で、エグジーの師匠であったハリーは死んだはずでしたが??

劇中では、前回から一年後程度と言う設定の様です。前回の戦いで、壊滅的打撃を受けたキングスマンですが、何とか再興を果たし、エグジーも一線のエージェントとして活動しているところから物語は始まりますが、今回もまたも、キングスマンは、壊滅的打撃・・・と言うか、文字通り壊滅してしまうんですよねぇ。簡単に壊滅する秘密組織は如何なものかと思います(苦笑)

そこで今回、アメリカの類似組織ステイツマンの力を借りることになるのですが、こういう組織、各国にあるんですかね?それとも、UKUSAだけ?なんか、雰囲気的にはUKUSAだけっぽいですね。

元々、冷徹なエージェントを絵に描いたようなハリーでしたが、今回はそれにもまして冷徹。そして、どこで、どう判断したのかわかりませんが、モグラを疑ったりと、その知的能力は、復活しても健在。身体的能力については、作品を見てください(笑)

最後ですが、このシリーズ、人の死に方が中々えぐいですが、今回もえぐいです(苦笑)。よって、PG12指定になっています。

最後になりますが、エルトン・ジョンは、何を考えてこの作品に出たんでしょう?

タイトル キングスマン ゴールデン・サークル / 原題 Kingsman: The Golden Circle

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2017年/イギリス
監督 マシュー・ボーン
出演 タロン・エガートン(エグジー)、ジュリアン・ムーア(ポピー)、エドワード・ホルクロフト(チャーリー)、マーク・ストロング(マーリン)、ハル・ベリー(ジンジャー)、チャニング・テイタム(テキーラ)、ジェフ・ブリッジス(シャンパン)、ソフィー・クックソン(ロキシー)、ペドロ・パスカル(ウイスキー)、コリン・ファース(ハリー・ハート)、エルトン・ジョン(エルトン・ジョン(本人役))