勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

主人公は僕だった(2006年)

2007年05月19日 | 洋画(アメリカ系)
ウィル・フェレル演じる平凡な内国歳入庁の会計検査官のハロルド。でも実は彼は、ある小説の主人公だった・・・と言う、荒唐無稽の設定の映画。ネタバレありですので、未鑑賞の方は、ご注意を。

基本的には、ファンタジーと言うか、コメディ。でも、コメディと言うわりには、ちょっと笑いが少なかったかな。もう少し笑いがあったほうが、この手の映画は楽しめると思います。あと、会計検査官の倫理規定を物ともせず、ハロルドはアン(マギー・ギレンホール)と恋に落ちるのですが、もう少し、この恋を広げてもよかったんじゃないですかね。

それと、ハロルドの小説を書いているカレン・アイフル(エマ・トンプソン)に関しての情報が不足気味。どうやらスランプに陥っている作家と言う事がわかるんですが。あんまり盛り込むと収拾が付かなくなるのですが、この小説を書き上げることで、彼女のスランプも解消とか言うと、ハッピーエンド的な大団円になってよかったのではとも思います。

ちょっと驚くのが、ダスティン・ホフマンが出ていること。大作以外の以外のこう言う普通の作品にも出るんですね。たぶん、本当なら、このダスティン・ホフマン演じる教授とハロルドの交流の件も、物語には重要な要素だと思うんですが、ちょっと扱いが少なかったと思います。

面白いと言えば、面白いのですが、ちょっと中途半端感が漂います。物語の要素が沢山あって、全部が消化し切れていない感じ。もっと話をよく消化して、もう少し笑いがあって、恋があったほうが、物語としての深みが出たのではないかと思います。

タイトル 主人公は僕だった
原題 Stranger Than Fiction
日本公開年 2007年
製作年/製作国 2006年/アメリカ
監督 マーク・フォスター
出演 ウィル・フェレル、エマ・トンプソン、マギー・ギレンホール、ダスティン・ホフマン、クイーン・ラティファ

[2007/05/19]鑑賞・投稿

スパイダーマン3(2007年)

2007年05月05日 | 洋画(アメリカ系)
今度のスパイダーマンは、ブラック・スパイダーマン。妙に人間くさいスーパーヒーローのスパイダーマンですが、人間並みに(って言うか、人間そのものかもしれないけど)悩みます。

正義の味方が、様々な理由によって悪の心を抱いてしまうと言うのは、ヒーロー物には定番の設定です。しかも、大体が、復讐心とかが、その悪の心の原動力になっていたりするんですよね。スパイダーマンもその例外ではありません。でもねぇ、そのトリガーが謎の黒い液状生命体と言うのは、うーん・・・。しかも、その黒い液状生命体が出現したことにスパイダーマンが気が付かないと言うのは、あの状況では、どうも納得が行かない設定です。

3作目ですが、1作目、2作目と話は繋がっています。やっぱり前作・前々作を見たほうが、理解が深まりますね。特に、ハリーがピーターを、何故憎むのかとかね。

普通のときのピーターとブラック化したピーターを、トビー・マグワイアが上手く演じ分けています。ブラック化したときの方が、自信に満ち溢れていると言うのは、やっぱり定番なんでしょうか。

物語の最後に、ブラック・スパイダーマン(?)とスパイダーマンが対決するのですが、あんな事で、それほどピーター/スパイダーマンを恨みますかねぇ。って言うか、このスパイダーマンという作品は、人の恨みつらみに絡む話が多すぎるような気が・・・。漫画が原作なんだから、もう少し明るい話でもいいと思うんですが。

上映時間が139分もあります。ちょっと長すぎますね。テーマも、ブラック化した自分に葛藤するのか、あるいは、敵と戦うのかと、絞り方がイマイチだし。その上、MJとはどうなるんだ?と言う点も、ちょっと。そろそろ限界?

タイトル スパイダーマン3
原題 Spider-Man 3
日本公開年 2007年
製作年/製作国 2007年/アメリカ
監督 サム・ライミ
出演 トビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、トファー・グレイス、ローズマリー・ハリス

[2007/05/05]鑑賞・投稿