勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody

2018年11月18日 | 洋画(アメリカ系)
大人気ロックバンド“Queen”の伝説的ヴォーカル「フレディ・マーキュリー」の生涯を描いた作品。

不勉強でした。この作品を見るまで、フレディ・マーキュリーが、実はアフリカのタンザニア生まれのインド系の人であると言う事は知りませんでした。しかも、出生名も、全然違っていると言う事も。私が知っているフレディ像は、エキゾチックなロッカーと言う姿でしたからね。まぁ、彼の全盛期は、まだ“子供”でしたしね。

Queenが描かれていると言う事もあって、出てくる楽曲が、すべて名曲。いやぁ、それだけQueenは、凄いバンドだったと言う事ですよね。

そして、それらの楽曲が生み出される過程が、これまた型破り。って言うか、そもそもロックバンドって秩序に逆らう所があるわけですが、Queenもその例に漏れません。“We Will Rock You”って、本当にあんな感じで作られたんですかね?

そして、映画では最後の1985年のLIVE AIDのシーンは、圧巻!パフォーマンスされた曲が、“死”に関して、少なからず触れていて、公表はしていなかったものの既にAIDSを発症していたフレディが(インターネット上の百科事典では、フレディのAIDS発症は1987と、LIVE AIDの後と言う事になっている様ですが)、自身の死を意識していたのかな?と思わずにはいられませんでした。それが理由ではありませんが、思わず泣きそうになってしまいました。チコちゃんに寄れば、『脳のブレーキが壊れている』らしいですね(笑)

本筋とは離れますが、このLIVE AIDのシーンを見て、この時代は、まだ世界も平和で、恵まれない人をみんなで救おうと言う意識があったんですよねぇ。難民問題が深刻な今こそ、何かしなければならない気がしますが、そうではありません。時代が進み、科学や医学は、当時よりも発達したかもしれませんが、人類は退化していますね。

ちょっと残念なのが、日本でのライブのシーンがカットされてしまった事。画面には、TOKYOとかOSAKAとかの文字は出たんですけどね。

それにしても、いやぁ、凄い!その一言です。

タイトル ボヘミアン・ラプソディ / 原題 Bohemian Rhapsody

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/アメリカ
監督 ブライアン・シンガー
出演 ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー)、ルーシー・ボーイントン(メアリー・オースティン)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ)、ベン・ハーディ(ロジャー・テイラー)、ジョセフ・マッゼロ(ジョン・ディーコン)、エイダン・ギレン(ジョン・リード)、アレン・リーチ(ポール・プレンター)、トム・ホランダー(ジム・ビーチ)、マイク・マイヤーズ(レイ・フォスター)、アーロン・マカスカー(ジム・ハットン)、

search サーチ / searching

2018年11月11日 | 洋画(アメリカ系)
物語がすべてPCの画面を通じた映像で進んでいくと言う趣向の作品。16歳の女子高生の失踪事件が発生し、その父親が、Instagram、Facebook、Twitterといった娘のSNSにアクセスするが、そこには自分の知る娘とは違う娘が居た・・・。

主演はジョン・チョウ。彼は、「スター・トレック」シリーズのスールー役で有名ですが、それよりも、竹内結子が出たアメリカのTVドラマ『フラッシュフォワード』のFBI捜査官ディミトリ・ノウの方を先に知っていました。『フラッシュフォワード』は、いろんな謎を残したまま、途中で打ち切りになってしまったんですよねぇ。面白いと思っていたんですが。

この作品の話に戻ります。先に記した通り、物語のすべてが、PC画面の映像で進んでいくと言う斬新な作品です。今回行方不明になる16歳の女子高生マーゴットが、まだまだ幼いころからのシーンもあるので、そう言う昔の映像の時はWindows7で、今はMACになると言う演出がされています。凝ってますね。昔の頃にWindows7を使うと言う所が。

作品の形態もさることながら、ストーリー自体も中々凝っています。あんまり書くとネタバレになってしまうので、書きませんが、警察がマーゴットの捜査を始めた頃のシーンに、その後への伏線が、ばっちりと仕込まれています。なるほど、そう来るか!と言う具合に。

映像の趣向も、ストーリーも面白かったです。

タイトル search サーチ / 原題 Searching

日本公開年 2018年
製作年/製作国 2018年/アメリカ
監督 アニーシュ・チャガンティ
出演 ジョン・チョウ(デビッド・キム)、デブラ・メッシング(ローズマリー・ヴィック刑事)、ミシェル・ラー(マーゴット・キム/デヴィッドの娘)、ジョセフ・リー(ピーター・キム/デヴィッドの弟)、サラ・ソーン(パメラ・ナム・キム/デヴィッドの妻)