勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

ナイト ミュージアム エジプト王の秘密 / Night at the Museum: Secret of the Tomb

2015年03月22日 | 洋画(アメリカ系)
2014年に他界したロビン・ウィリアムズ最後の実写出演作品。

この頃になると、ラリーも出世しているわけですか。イベントの演出責任者になっていたりしていますね。これ以上、NY自然史博物館を舞台にするのは難しいかなぁと思っていたら、今回の舞台は大英博物館に!大英博物館の収蔵品が生き返ったりしたら、それはそれは壮観と言うか、収拾が付かない気もしますが(苦笑)。

その後を知っているから感じるのかもしれませんが、ロビン・ウィリアムズに元気が無いような気がするんですよねぇ。前の二作品では、もっと元気ハツラツだったんですが・・・。

大英博物館警備員役のレベル・ウィルソンがいいですね~(笑)。今回は、字幕版で見ましたが、吹替だと渡辺直美さんがやっています。もしかして、見た目で選んだ?

いやぁ、面白いです。これで、このシリーズは終わりなんですかね?なんかちょっと残念。この映画を見るといつも、リアル“ナイト ミュージアム”にも行ってみたくなります。

タイトル ナイト ミュージアム エジプト王の秘密 / 原題 Night at the Museum: Secret of the Tomb
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ショーン・レビ
出演 ベン・スティラー(ラリー・デリー)、ロビン・ウィリアムズ(セオドア・ルーズベルト)、ラミ・マレック(アクメンラー)、オーウェン・ウィルソン(ジェデダイア)、スティーブ・クーガン(オクタヴィウス)、ダン・スティーブンス(ランスロット/アーサー王物語・円卓の騎士)、ベン・キングズレー(マレンカレ/アクメンラーの父)、レベル・ウィルソン(ティリー/大英博物館警備員)、スカイラー・ギソンド(ニック・デリー/ラリーの息子)、パトリック・ギャラガー(アッティラ・ザ・フン)、ミズオ・ペック(サカジャウィア)、リッキー・ジャーベイス(マクフィー博士/NY自然史博物館館長)

[2015/03/22]鑑賞・投稿

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 / The Imitation Game

2015年03月14日 | 洋画(イギリス系)
実話を下にした作品。

第二次世界大戦当時、解読不能と言われたドイツの暗号“エニグマ”。その解読に挑んだ、悲運の天才数学者アラン・チューリングを描いた作品。

アラン・チューリングがエニグマを解読したのは知っていたんですが、コンピューターの原型を作ったと言うことは知りませんでした。そりゃそうだよね。あんな強固な暗号は、機械の力を使わないと解けないですよね。ドラム式で、非常にプリミティブですが。

アラン・チューリングが、エニグマの解読のみならず、その保秘に付いても関与していたことは知りませんでした。劇中では、解読して早速、自国の民間船団に危機が迫っていることが判るのですが、エニグマ解読の秘密を保持するために、船団保護を諦めています。暗号の保秘のために黙殺されたドイツ軍の暗号解読いつくもあったとも言われていますが、現実を見ると、厳しい判断の結果と言うことですね。

不思議に思ったのは、チューリングは、エニグマ解読を果たした英雄であるにもかかわらず、後に同性愛行為で告発された時、MI6が全く介入する気配を見せなかったこと。イギリスは階級社会ですから、如何に戦争の英雄であろうとも、異端の同性愛行為に及んだチューリングは、全く保護するに値しなかったということなんですね。

かの有名なスチュワート・ミンギスも関係者。彼の苗字は“メンジース”との記載もありますが、劇中のセリフを聞いていると“ミンギス”に聞こえます。よって、この項では、その音に従いました。

タイトル イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 / 原題 The Imitation Game
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/イギリス・アメリカ
監督 モルテン・ティルドゥム
出演  ベネディクト・カンバーバッチ(アラン・チューリング)、 キーラ・ナイトレイ(ジョーン・クラーク)、 マシュー・グード(ヒュー・アレグザンダー)、 マーク・ストロング(スチュワート・ミンギス)、 チャールズ・ダンス(デニストン中佐)、 アレン・リーチ(ジョン・ケアンクロス)、 マシュー・ビアード(ピーター・ヒルトン)、 ロリー・キニア(ロバート・ノック刑事)

[2015/03/14]鑑賞・投稿

博士と彼女のセオリー / The Theory of Everything

2015年03月14日 | 洋画(イギリス系)
実話を下にした作品。

『車いすの天才物理学者』スティーブン・ホーキング博士の若かりし頃の姿と、ALSが侵攻していく最中、最愛の人を見つけ、立ち向かっていく姿を描きます。

この作品は、ラブストーリーですね。原題が『The Theory of Everything』と言うことで、ホーキング博士の学術理論を思いおこさせるようなタイトルになっていますが、実はそれは、スティーブンとジェーンの二人の事も示しているのだと思います。その意味では、邦題の『博士と彼女のセオリー』と言うのが、完全に外しているという事でも無いかな。

ホーキング博士が離婚しているのは、今回この映画を見るにあたり初めて知りました。子供が生まれ、進行が遅延したとはいえ、スティーブンの病状は徐々に進行し、ジェーンの心の負担が増しいくのを目の当たりにして、離婚も仕方ないのかなと思いました。

主演のエディ・レッドメインは、本作品で、第72回ゴールデングローブ賞で男優賞(ドラマ部門)、第87回アカデミー賞・主演男優賞を獲得していますが、納得ですね。だんだんと、エディがホーキング博士に見えてきました(笑)。ALSの患者という難しいことが容易に想像される役を非常によく演じていたと思います。

“余命二年”と言われたホーキング博士ですが、その後も長生きし現在もご存命。人類にとっては、よかったことだと思います。

タイトル 博士と彼女のセオリー / 原題 The Theory of Everything
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/イギリス
監督 ジェームズ・マーシュ
出演  エディ・レッドメイン(スティーブン・ホーキング)、フェリシティ・ジョーンズ(ジェーン・ホーキング)、チャーリー・コックス(ジョナサン・ヘリヤー・ジョーンズ)、 エミリー・ワトソン(ベリル・ワイルド)、 サイモン・マクバーニー(フランク・ホーキング)、 デビッド・シューリス(デニス・シアマ)

[2015/03/14]鑑賞・投稿

パリよ、永遠に / Diplomatie

2015年03月07日 | 洋画(フランス系)
第二次世界大戦における、ナチス・ドイツによる「パリ破壊作戦」を巡る駆け引きを描いた作品。

描かれているのは、まさに連合軍のパリ進駐前夜の1944年8月24日深夜から8月25日にかけてのたった一日。ですが見ていると、もっと長く感じました。元々が戯曲であったためか、物語の殆どはコルティッツの執務室で進むんですが、そこでのコルティッツとノルドリングの緊迫したやりとりは、結末を知っていても、中々ドキドキしました。

ところで、この物語では「民間人を巻き込むな。美しいパリを破壊するな」と言う事を言うわけですが、実際には、作品中も言及があったハンブルグ空襲や、このパリ解放後に起きたドレスデン空襲など、連合軍による、民間人を巻き込み美しい街を破壊するような出来事は起きているんですよねぇ。特に、ドレスデン空襲なんかは、徹底的にその街が破壊しつくされていますからねぇ。そういう意味では、パリだけが破壊から免れるべき街だったのか?と言う疑問も感じました。まぁ、この時に破壊されなかったから、いま私達は美しいパリの町並みを見ることが出来るんですけどね。

ところで、パリ解放はこの物語で描かれた1944年8月の出来事なわけですが、ドイツが降伏するのは1945年5月8日なので、その後9ヶ月も戦いは続いたんですね。いやぁ・・・、凄いな。この物語の時点で、ベルリンは結構破壊されているような事を言っているんですが、その後更に破壊しつくされるということなのか・・・。

コルティッツを演じたニエル・アレストリュプはフランス人なのですが、見た目が、いかにもドイツ軍人っぽいのが非常に興味深いです。当然ドイツ語の台詞もあるんですが、ドイツ語の出来はどのくらい?

邦題は『パリよ、永遠に』と非常に叙情的なタイトルですが、原題は『Diplomatie』と、日本語で言う“外交”なんですね。物語で描かれているのは正に“外交”そのもの。なるほどなと思いました。

タイトル パリよ、永遠に / 原題  Diplomatie
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/フランス・ドイツ
監督 フォルカー・シュレンドルフ
出演  アンドレ・デュソリエ(ラウル・ノルドリンク/スウェーデン総領事)、 ニエル・アレストリュプ(ディートリヒ・フォン・コルティッツ/ドイツ国防軍将軍)、 チャーリー・ネルソン(コンシェルジュ)、 ジャン=マルク・ルロ(ジャック・ランヴァン)、 シュテファン・ビルケニング(マイエル/ドイツ国防軍伍長)、 トマシュ・アーノルド(ヘッゲル/ドイツ国防軍中尉)

[2015/03/07]鑑賞・投稿

シェフ 三ツ星フードトラック始めました / Chef

2015年03月01日 | 洋画(アメリカ系)
《第27回東京国際映画祭特別招待作品》、《トライベッカ映画祭2014「観客賞」受賞》

ジョン・ファブローが製作・監督・脚本・主演の4役。ジョン・ファブローが“アイアンマンシリーズ”の監督や、制作などを行ったためか、アイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.も出演。そして、ダスティン・ホフマンやスカーレット・ヨハンソンも出演するなど、出演陣は非常に豪華。こう言う、大作ではない作品にしては、珍しい気がしました。

タイトルが『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』と言うことで、フードトラックを駆った旅物語かと思いますが、描いているのは実は親子の絆ですね。確かにフードトラックでアメリカの南部を中心に巡っていくのですが、そこで何を経験するのかと言うのが重要だと感じました。会社などで仲間意識を高めるとき、あるいは、女性とデートするときは、何か共同作業をするアクティビティがいいと聞いたことがあります。親と子供の時も同じなんですね。同じ作業を協力していくことで共感を得て、仲間の、あるいは、二人の絆を強くするのだと思います。

いやぁ、出てくる料理が美味しそう。飯テロ(笑)。前半は、本格的なキュイジーヌ。もっとも、本格的で保守的なので、その後、カールがフードトラックを始める羽目になってしまうんですけどね(苦笑)。フードトラックの料理も美味しそうです。って言うか、あんなにバター使って、ちょーハイカロリーだな(苦笑)。ハイカロリーは食べ物は旨いよね(笑)。

ところで、この作品の重要なアイテムとしてSNSがあります。主にはtwitterですが、Vineも取り上げられていましたね。あと、1日1秒のビデオってQueuingCamでしょうかね?この三つは、比較的触れられていたような気がしますが、Facebookは、使っている様子は描かれていましたが、全く言及なし。Facebookは、アメリカの若い世代にはcoolでは無いと思われて来ているので、その雰囲気が出たのでしょうか?

ラストは、「ほう、そう来るか。」と言う感じ。いろいろと上手く行ったようで、いい感じに終わっていました。

タイトル シェフ 三ツ星フードトラック始めました / 原題 Chef
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2014年/アメリカ
監督 ジョン・ファブロー
出演 ジョン・ファブロー(カール・キャスパー)、エムジェイ・アンソニー(パーシー/カールの息子)、ソフィア・ベルガラ(イネス/カールの元妻)、ジョン・レグイザモ(マーティン/カールの仲間)、スカーレット・ヨハンソン(モリー)、ダスティン・ホフマン(リヴァ)、オリバー・プラット(ラムジー・ミシェル/批評家・bloger)、ボビー・カナベイル(トニー)、ロバート・ダウニー・Jr.(マーヴィン/イネスの元夫)、エイミー・セダリス(ジェン)

[2015/03/01]鑑賞・投稿