今回の定例会では下記の発表を行った。
筋電気刺激による荷重立位でのハムストリングの膝伸展作用の解析
○梅居 洋史1),河村 顕治2),酒井 孝文1),宮地 司1)3)
山下 智徳1),篠塚 晃宏2),河原 由依2),倉益めぐみ2)
1)吉備国際大学大学院保健科学研究科
2)吉備国際大学保健科学部理学療法学科
3)林整形外科
[目的] 膝関節屈曲角度を変化させた荷重立位において、両下肢のハムストリングへ電気刺激を行い、ハムストリングスの膝関節伸展作用の解析を行った。
[対象と方法] 対象は、本研究開始前に電気刺激に対して十分に慣れ、その反応が安定した健常若年男性1名を対象とした。計測は、荷重立位で膝関節の屈曲角度を65°から5°ごとに伸展させ、30°までの8条件を行った。全ての計測開始肢位は、側面から観察して被験者の体幹と下腿が平行になるようにし、床反力は足部中央から立ち上がるように設定した。その後、被験者の両下肢ハムストリングの内外側に刺激電極を貼付して刺激を加えた。電気刺激の強度は被験者が苦痛を感じない最大の強度とした。そして、1条件ごとの股、膝関節の角度変化を解析した。
[結果] 膝屈曲角度65°から45°までは、膝関節が屈曲へ作用したが、40°から30°では膝関節が伸展した。股関節は、全ての条件において伸展に作用した。
[考察]荷重立位の状態では、開運動連鎖の状態とは異なり、ハムストリングは膝関節に対して伸展作用を有することが確認できた。したがって、立ち上がり動作において、これまでハムストリングには大腿四頭筋と同時収縮することで膝関節保護の役割があるとされてきたが、それ以外に膝伸展にハムストリングが積極的に作用している可能性があると考えられる。また、歩行においても立脚初期にハムストリングが股関節と膝関節を同時に伸展することで、体幹を安定させている可能性があると考えられる。
シンポジウムとして下記2題の講演があった。
歩行と運動連鎖
文京学院大学 山凬 敦先生
ハイヒール歩行の難しさ
九州中央リハビリテーション学院 国中 優治 先生
筋電気刺激による荷重立位でのハムストリングの膝伸展作用の解析
○梅居 洋史1),河村 顕治2),酒井 孝文1),宮地 司1)3)
山下 智徳1),篠塚 晃宏2),河原 由依2),倉益めぐみ2)
1)吉備国際大学大学院保健科学研究科
2)吉備国際大学保健科学部理学療法学科
3)林整形外科
[目的] 膝関節屈曲角度を変化させた荷重立位において、両下肢のハムストリングへ電気刺激を行い、ハムストリングスの膝関節伸展作用の解析を行った。
[対象と方法] 対象は、本研究開始前に電気刺激に対して十分に慣れ、その反応が安定した健常若年男性1名を対象とした。計測は、荷重立位で膝関節の屈曲角度を65°から5°ごとに伸展させ、30°までの8条件を行った。全ての計測開始肢位は、側面から観察して被験者の体幹と下腿が平行になるようにし、床反力は足部中央から立ち上がるように設定した。その後、被験者の両下肢ハムストリングの内外側に刺激電極を貼付して刺激を加えた。電気刺激の強度は被験者が苦痛を感じない最大の強度とした。そして、1条件ごとの股、膝関節の角度変化を解析した。
[結果] 膝屈曲角度65°から45°までは、膝関節が屈曲へ作用したが、40°から30°では膝関節が伸展した。股関節は、全ての条件において伸展に作用した。
[考察]荷重立位の状態では、開運動連鎖の状態とは異なり、ハムストリングは膝関節に対して伸展作用を有することが確認できた。したがって、立ち上がり動作において、これまでハムストリングには大腿四頭筋と同時収縮することで膝関節保護の役割があるとされてきたが、それ以外に膝伸展にハムストリングが積極的に作用している可能性があると考えられる。また、歩行においても立脚初期にハムストリングが股関節と膝関節を同時に伸展することで、体幹を安定させている可能性があると考えられる。
シンポジウムとして下記2題の講演があった。
歩行と運動連鎖
文京学院大学 山凬 敦先生
ハイヒール歩行の難しさ
九州中央リハビリテーション学院 国中 優治 先生