川天使空間

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失敗を笑いとばす

2010年02月18日 05時22分41秒 | 小児科
喘息発作ではじめて吸入する3歳くらいの子。
「煙を吸って」と言われたのに「吹いて」しまう子がいる。

そんなときのお母さんにはふたとおり。

「ちがうでしょ。吹くんじゃなくて吸うの!」
子どもを頭ごなしにどなりつける、叱責型のお母さん。

「ププッ、呼吸困難になるよ~」
真っ赤な顔で真剣に吹いてる子を、笑いとばすお母さん。

子どもの失敗を笑い飛ばせるお母さんっていいな。

ここで問題です(笑)。
失敗を笑い飛ばせる余裕っていいなと思う一方で、主治医は心の底で「やっちまったなぁ」と感じています。
さて、なにをやっちまったのでしょう。

答え。
喘息は「息を吐く」のが苦しくてのどがヒューヒューする。
吸入器を「吹きつづけられる」状態の子は、吸入が不要だった可能性が高い。
つまり、吸入なんていらないと教えてくれるようなもの。

でもそしらぬふりして、
「アハハ、○○ちゃん、喘息の吸入するのに呼吸困難になっちゃだめじゃん」
と笑う主治医がそこにいるのである。

夕べも医師会の会議で、なかなか進まず。
焦らず腰を据えてやることに決めた。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (3)
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