川天使空間

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季節風106号

2011年04月15日 05時25分08秒 | 創作・本の紹介
気持ちが明るくなるような春色の季節風。
お仲間の作品がたくさん掲載された。

saffiさま 「四月の傘」森川成美
仕草の描写がきれいで、さすがsaffiさま。
「卑怯」に私は共感しちゃったけれど、今どきの子どもたちには難しいのかな。
本多さま絶賛の詩も読みたかったです。

yesnidさま 「糞親爺と仕事と」虹乃彼方
しょっぱなから糞親爺の糞親爺っぷりにやられました。
このリアリティはなんですか。
猫が出てくるお話は、私なんかうまくいかないのに、猫のおかげで糞親爺にも肩入れしてしまう。卑怯な(笑)。

のまですさま、「びょうきのひと いませんか」はやみずようこ。
のまちゃん、びょうきになったら先生のところにきなさいね。
って、すでに実体化してるんですが。
震災のおかげで4歳近くになった3歳児健診で、昨日、のまちゃんみたいな子いたなぁ。

森くま堂さま 「花火」森くま堂
いやあ、こういうお話も書かれるとは驚き!
しかも、椿油の匂いが漂ってくるような臨場感。
どっぷり浸りたくなりました。

どじょうさま 「ミルキーウエイ」堀米薫
これはもう、すばらしいの一言。
どじょうさましか書けないお話の中に、どきどき、わくわくが。
そして、なみりぃが出荷されるとき。
読んでいるだけでも胸が苦しいこの場面で、家族はなんと潔い。
「牛飼いは牛のいのちをもらって生きてるんだ」
すごい。とても真似できない強い覚悟が。
そして、ほのかに、BGMのように、宇宙や銀河鉄道の気配が。主人公の名も宙(そら)。

東北仲間の岩崎さま 「古い洋館のシンフォニー」岩崎まさえ
中学年むけ、かな。とても読みやすく、やさしく、ふんわり、ファンタジーの香りも。
舞台の照明係の山本さん、調律師の田中さん、職人っぷりもすてきなんですが、あまんきみこさんの「車のいろはそらのいろ」のタクシー運転手、松井さんを思いだしてしまって。
最後は、ちょっとうるっと。

まだまだひでじぃさまの同人誌評とか、読みたいところいっぱい。
季節風って、ほんっと、中身がこっくりと濃いなぁ。

いいものいっぱい読ませてもらって、さあ、私もとちょっと書きつないだ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)


コメント (13)
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