川天使空間

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季節風109号

2012年01月17日 05時34分05秒 | 創作・本の紹介
中身が濃くて、なかなか読みきれない。敬称なしで、ごめんなさい。

「マリンおばさん」谷もと子
分科会で私がレポートした谷さんの作品、壮大さと、やさしい透明感を増して、いい作品になってる!

「あざ」北原未夏子
池田と津村。北原さんの書くキャラは、どうしてこう応援したくなっちゃうんだろう。

「下町長屋物語ー垂れ目の仙ちゃん」海光哲
長屋を通りぬける風、お新香、金魚売りの声、あさりの香り、お豆腐。もうそこに、それが感じられるのだから、困っちゃう。

「出発」妻木ヨシイ
私もこのお話、っていうか、妻木さんのお話、どうしようもなく好き。文章作法とか、そういうのを超越したところで好き。

「安藤安」森川成美
あっちこっち、うまいなぁ。で、キャラが立ってる。泊君(身振りの描写だけでこんなに伝わるか)とか、生徒におばかだとかゆりちゃんって言われる田村先生とか。もっと知りたいもっと出してほしいとお願いしたくなる。

「わらびとり」櫻井祐子
まんま、目に見える。山形弁もヒアリングだけはできるからなおさら。わらび、採りたくなった。

「末期の水と夏の庭」しなおかななし
体温が感じられるんだな。しんみりしたお話なのに。

「ナツカン」石井暁人
ひでじぃさまが絶賛されていたとおりの傑作。緊張感が最初から感じられて、もう、傑作。うん、石井さんのほうがしっくり。

「虫送り」おおぎやなぎちか
赤い月の夜に、火の粉が舞って、こうもりが飛ぶ。その暗示のごとく、おじさんは帰ってこない。ほんっと、うまい。

体温が、その人の吐息が感じられるような、自分の記憶の中からしぼり出したような作品。
私も書けたらいいな。書かなくちゃ。
でもやっぱりナンセンスファンタジーも追求したいと、ファンタジー分科会の推薦作品を読んで思った。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (9)
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