病院に長期入院している子どもたちのお話。
脳の血管の病気を持つ明彦は6年生。
クッション入りの保護帽をかぶり、腎臓病で4年生の元太郎と紙相撲の真剣勝負。
段ボールの土俵の力士は、脳外科山と腎臓の海。
脳波検査で使ったあとのいらない紙でできている。
行司がふりかざす軍配は、なんとかコロンと薬の名前が書かれたうちわ。
もう、これだけで、ぐいっと心を掴まれる。
その場面がすぐ目にうかぶから、かな。
ふたりは、段ボールをたたいて力士を戦わせる。
たたきます、たたきます、土俵をたたきます。
なんのうらみもないのに、土俵をたたきます。
ようしゃなく、とことんたたきまくります。
ボッコン、ボッコン、ボッコン。
長い長い入院の鬱憤が、こっちにも伝わってくる。
ふたりにとって紙相撲は、病気のことを忘れていられる時間。
勢い余って段ボールの土俵がこわれ、元太郎が「いい子」モードで看護師さんにお願いする。
「きれいでやさしい看護師さん! 点滴の箱、くださーい。薬の箱はやめてんか。すぐ壊れんねん」
声もちょっとかわいくしてみました。
505号室には明彦と元太郎のほかに、父親が医者の5年生の直樹がいる。
直樹は左手が不自由で、自慢屋。
いつもカーテンをしめて勉強している。
四人部屋へ入ってきた新しい友だちは、なんと19歳で長身なのになにもできない伸之助。
心臓病で1年生の美生は、元太郎にお嫁さん気取りでまとわりつく。
同室の子が夜中に急変していなくなる。
でも彼らは、検温に来た看護師さんにそのことを聞かない。
暗黙の了解。
胸が詰まる。
で、「サバのみそ煮のいうとおり」は、おまじないなのだ。
なんのおまじないかというと……
あ、ネタバレしそうなのでここまでで。
とにかく、病気の子どもの気持ちが、ほんっとに深く描かれている。
ここまで書ける人、いないんじゃないかな。
小川さま、すてきなご本をありがとうございました!
いいご本を読むと、いい文章が書けそうな気がする。
今夜次男が帰省予定。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)
脳の血管の病気を持つ明彦は6年生。
クッション入りの保護帽をかぶり、腎臓病で4年生の元太郎と紙相撲の真剣勝負。
段ボールの土俵の力士は、脳外科山と腎臓の海。
脳波検査で使ったあとのいらない紙でできている。
行司がふりかざす軍配は、なんとかコロンと薬の名前が書かれたうちわ。
もう、これだけで、ぐいっと心を掴まれる。
その場面がすぐ目にうかぶから、かな。
ふたりは、段ボールをたたいて力士を戦わせる。
たたきます、たたきます、土俵をたたきます。
なんのうらみもないのに、土俵をたたきます。
ようしゃなく、とことんたたきまくります。
ボッコン、ボッコン、ボッコン。
長い長い入院の鬱憤が、こっちにも伝わってくる。
ふたりにとって紙相撲は、病気のことを忘れていられる時間。
勢い余って段ボールの土俵がこわれ、元太郎が「いい子」モードで看護師さんにお願いする。
「きれいでやさしい看護師さん! 点滴の箱、くださーい。薬の箱はやめてんか。すぐ壊れんねん」
声もちょっとかわいくしてみました。
505号室には明彦と元太郎のほかに、父親が医者の5年生の直樹がいる。
直樹は左手が不自由で、自慢屋。
いつもカーテンをしめて勉強している。
四人部屋へ入ってきた新しい友だちは、なんと19歳で長身なのになにもできない伸之助。
心臓病で1年生の美生は、元太郎にお嫁さん気取りでまとわりつく。
同室の子が夜中に急変していなくなる。
でも彼らは、検温に来た看護師さんにそのことを聞かない。
暗黙の了解。
胸が詰まる。
で、「サバのみそ煮のいうとおり」は、おまじないなのだ。
なんのおまじないかというと……
あ、ネタバレしそうなのでここまでで。
とにかく、病気の子どもの気持ちが、ほんっとに深く描かれている。
ここまで書ける人、いないんじゃないかな。
小川さま、すてきなご本をありがとうございました!
いいご本を読むと、いい文章が書けそうな気がする。
今夜次男が帰省予定。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)