川天使空間

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児童文芸2013 2・3月号

2013年02月05日 05時31分08秒 | 創作・本の紹介
特集は「児童文芸」今むかし。
「ロマン」っていう言葉がぴったりの「朝の笛」の装丁にうっとり。

創作の添削でお世話になった日野多香子先生の文章もうれしかった。
えっ、こんなことがと、現場でなければ知りえないいろんなエピソードが。

光丘真理さまのエッセイ、故川村たかし先生の言葉に、私も思わず襟を正した(転載をお許しください)。

 正確にデッサンしようとするあまり、面白くなくなる場合があるのです。
 それから、感動させようとか、何かを伝えようという思いが露骨に出てくると、嫌気がさしてきます。
 ……『含羞の文学』とは、「書くことということ、そのことは恥ずかしいのですが、
   まず聞いてください」という、底辺からの姿勢です。
 ……上から見おろして描写するのは、真実の作品ではない。
  (その上で、)この人しか書けない個性というものを見せてほしい。
   精神の斧をふりおろし、研ぎ澄まされて彫琢された作品を世みたいと、思いますね。

真摯な言葉は、語り継がれるのだなぁ。

そしてそして、童話の小箱まつりで、選ばれた作品たち。
お友だちのほんだみゆきさまの「なきむしなカサ」、ぐぐっとひきこまれて読んだ。
カサが、コウスケの気持ちとシンクロしていて。
でもほんだみさんらしく、弟みたいな小動物みたいなかわいらしいカサで。
てらいのない、やさしい文章。何度でも読みたくなる。
声に出して読むと、ますます、作者のやさしさが伝わってくる。
療育センターで、つぎにきっと読もうと思った。

わが町の図書館は、岩崎まさえさま。「震災を伝える」。現地ならではのレポートは力強い。

ブックプラザは土山優さま。近江屋一朗さまが、フィンラインドの児童文学事情の後編を。

内山登美子先生にはお目に掛かったことがないのに、漆原智良先生の追悼を読んだら、羽村駅にたたずむ女性が見えたような。
内山先生の詩、その深さにひきこまれた。

登場人物が動き始めて、ひっぱられながら書いた。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (5)
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