川天使空間

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児童文芸 2・3月号

2014年02月07日 05時48分02秒 | 創作・本の紹介
ひだかのりこさんの切り絵表紙がすてきな、児童文芸早春号。
特集は、創作競作「卒業」。
つらなるお仲間の作品を楽しく読んだ。

佐々木ひとみさまの「空に。」
いいなぁ、いいなぁ、いいなぁ!
小学校の通学班、六年生がリーダーを卒業するお話。
「きのこ図鑑」を三冊もランドセルに入れているジュンペー、いいなぁ。
この子たちに、またどこかで会いたい。

開隆人さまの「ねこ卒業」。
ねこ卒業ってなんだなんだと読み進めると、なんと猫又。
しっかりファンタジー。
「松林でイカの足をかじっていると」の文章が、なんかツボった。
これがヒトだったらおかしいよね、と思っていたら後ろ足で立って歩く灰色猫が登場したのでびっくり。

野泉マヤさまの「ヒーローなんて卒業しなよ」。
ヒーローを卒業したらどうなるどうなる。
とても思いつかなくていたら、うわあ、あんなことに。
野泉さまのストーリー展開、想像を超えていて面白い!

せいのあつこさまの「星つづり──さよならの卒業」。
これまた「さよならの卒業」ってなんだと考えていたら、星星星。 
胸がきゅうってなるっていうふうには書けるけれど、「のどが痛くなる」っては書けないなぁ。
またまたせいのさまの表現力の身体性に吸いよせられてしまった。

光丘真理さまの連載創作第一回「愛する野子へ」。
風景カメラマンの父さんと野子のあったかい関係。
かわいい顔立ちの弟・雪之丞が子役ブレイクしてママはステージママになり、野子は父さんの小さな世話女房になっている。
野子を慕うクラスメイトのれもんちゃん。
ラストの流れは、これから悲しいことが起きるのかな。
最後の光岡さまの文章にどっきりして、不思議な創作浮遊感に包まれたのだった。

土山優さまのブックプラザのご紹介、季節風仲間のご本もあって、短い文章でしっかり評論されているところがすごい。

赤城佐保さまのエッセイ、小さなお店、いいですね。行ってみたい♪

麻生かづこさまと国土社石関編集長の「この一冊ができるまで」。
いつも思うけれど、メイキングのストーリーってそれだけで一冊になりそう。

エッセイの森、うたかいずみさまは「童話コーラス」。
うんうん、声に出すとリズムがしみこんでくるから、コーラスはいいですね!
ふくだのりこさまの「ご縁」。
あっちとこっちでつながる不思議。
ふくださまのお人柄がお友だちを引き寄せて、不思議が起きるんだろうなぁ。

ちらと、児文芸創立六十周年記念誌のお知らせが。
編集統括顧問に漆原智良先生のお名前。すごく期待してます!

やっぱり書かなくちゃ。書いて読んでもらわなくちゃと強く思った。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (2)
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