84歳の誕生日

昨日は母の誕生日だった。

夕方、旦那様の運転で母を迎えにグループホームへ。
スタッフの方が、一泊分の衣類とお薬をきちんと揃えて待っていてくださった。
「行ってきます」と挨拶して、車で家に。

「ただいま」と母が帰ると、父が出むかえ。
部屋ではチョコが待っていてくれて、ジジもやってきて。
母は元気で、階段を上がる足取りも軽く。

ハッピーバースデイの歌を母と歌った。
母はロウソクの灯をぜんぶ、吹き消してくれた。

夕ご飯は甘めのカレーライス。
「おいしい、おいしい」と言いながら、母は上手に、ほんとうに上手に食べてくれた。
ショートステイを繰り返していた頃には、一口ずつ小分けにしなければダメだったのに。

片手で皿を傾げながらさいごまできれいに食べて、サラダも完食。
お薬も、一回で全部飲み込めた。

リンとしばし遊んだあと、母と一緒にお風呂に入った。
「ありがと、ありがと」と母に言われながら流した背中は、つるつる。
シャンプーの時に母は、子どものように自分の耳をぴっちり押さえた。
ホームで「耳にお水が入らないようにおさえてくださいね」と言われながらシャンプーしてもらっているんだなと、感慨深く。

風呂上がりの着がえは「お母さん、ここに足入れて」と手を貸すと、きちんと着れた。
パジャマのズボンを手渡すと、一人ではけた。
グループホームでやさしく介護してもらっていることが、母の行動のはしはしに見て取れて。

できないことがたくさんあっても、負担に感じさせない介護。
ホームに行くたびに、教わることがたくさんある。

お母さん、良かったね。
お母さん、お誕生日おめでとう！

ほんの１行しか書けなくても、心はほっこり。
今日は夕方まで母と一緒。
今日もびよよよ～～ん　(*^　__　^*)