川天使空間

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スワン 学習障害のある少女の挑戦 漆原智良・著 岡本美香・絵 アリス館

2014年07月01日 05時35分08秒 | 創作・本の紹介
養護学校を卒業してから学習障害と診断された岡本美香さん。
漆原智良先生の、「絵本を出すのが夢」という少女のノンフィクション。

表紙絵に、まず、やられた。
後向きの女の子。
やさしい、不思議な色合い。
美香さんって、どんな方なんだろうと、読み始めた。

小学校二年生頃から学校の勉強についていけなくなって。
憶えようとがんばっても憶えられず、いじめもあり。
中学二年生から障害児学級に入って。

 A組では、ほめられた人をねたむ人がいない。
 ひとりがほめられると、みんなが拍手をして笑顔をむけてくれる。


美香さんにとっては、別世界の空気だったんだろうなと思う。

 高校生になっても、昨日学んだことは、翌日には消えている。
 くり返し、くり返し学ぶことによって、わずかずつだけ脳にはりついていくのだった。


憶えることが、ほんとうにほんとうに大変なんだと思う。
一見普通に見えるから、「なんでできないの?」と言われてしまう。
それでも、人の何倍もがんばって、ヘルパー二級と普通免許の資格を取ったなんてすばらしすぎる。
そして、絵本を出す夢に向かって、基礎から絵を勉強中…。

漆原先生、この本は、多くの子どもの福音になります。
つぎつぎに、すばらしいご本のご上梓、おめでとうございます!

私もこの春、学習障害の男の子に、小学校の特別支援学級を薦めました。
本人が伸びられる居場所がなにより大切ですよね。

美香さんに負けないようがんばらなくちゃなあ。
今日もびよよよ~~ん (*^ __ ^*)

コメント (2)
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