川天使空間

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根の国物語 久保田香里・作 小林葉子・絵 文研出版

2015年12月12日 05時48分38秒 | 創作・本の紹介
久保田香里さま、史実をもとにした古代ファンタジー新刊です。

出雲の国の末の王子ナムジは、ひっそりと国を出て、スサノオがいるという根の国へ行く。
継承の証である伝説の太刀と弓を授けてもらうために。

ところが、根の谷には粗末な竪穴の家が一軒あるだけ。
畑仕事を手伝いながら、スサノオの娘スセリと仲良くなっていく。

冬を越し春が来て、とつぜんカケスに声をかけられる。
「なにをのんびりしているのです」
母の声だった。
水鏡の術を使って、太刀と弓を持って帰れと言うのだった…

主人公のナムジのキャラがいい。
末っ子の甘えっ子で、のほほんとしている。
ナムジを討ちに来た出雲に征服された国の王子ヒコナに度々それをたしなめられる。
それでもスセリのために、持てる力を発揮する。
いいなぁ、このキャラ。

そして物語の底に流れる、すがすがしいなんとも言えない空気感。
久保田さまの物語にはいつもこれがある。

久保田香里さま、気持ちのいい古代ファンタジーを、また読ませてください!

みんなすごいなぁ。
私も書き上げねば。
インフルエンザの勢いが止まらず、昨日は金足西小学校3年生も学級閉鎖になった。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント (2)
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