副題は「本と4人の深呼吸」、さえら書房からの出版です。
「ビブリオバトル」は、みんなの前で本を紹介しあい、どの本を読みたくなったかを投票する。
一位の本は「チャンプ本」とよばれ、京都大学の研究室で考案されたもので、日本中に広まっている。
この本は、なみき図書館でひらかれた小学生4人のビブリオバトルの物語。
4人の作家のアンソロジーなのだけれど、なめらかな繋がり具合が半端ない。
赤羽じゅんこさまの「シュートを決めるように」-佐藤修の場合-
サッカー少年の修は、
「ゴールを決めるようにみんなの胸に届くように、ぼくは言葉でシュートするんだ」
と「ヒックとドラゴン」を紹介。
ドラゴンが大、大、大、大、だーい好きと元気いっぱいの紹介をする。
松本聰美さまの「とどけ、わたしの声」-藤谷アキの場合-
飼いたいのにペット禁止のマンションで犬が飼えないアキの紹介本は「子犬工場」。
かわいい子犬の話と思って買ってきた本は、じつはペットショップの子犬とその母犬の悲惨な現状を訴える本だった。
「このことを多くの人に伝えたい」と思ったアキは、
「工場でおもちゃを作るみたいに子犬を作っている人たち(パピーミル)がいる」と涙をこらえながら話す。
おおぎやなぎちかさまの「逃げない」-本田玲奈の場合-
玲奈は、ママの友人の息子さんの陽平さんのビブリオバトルを見る。
陽平さんは京都からきた東京の大学生だ。
本の話をしていて互いに「バッテリー」が好きなことを知る。
ビブリオバトルで「バッテリー」を紹介する玲奈の最後の言葉。
「バッテリーが好きなのは『自分のことは自分で決める、きらわれたっていいと思えること』」
バトルで皆の前で本の話をしているうちに、心の深くにあった思考が浮上し言葉になるのがすごい。
森川成美さまの「ぼくの赤色」-勅使河原陸の場合-
ずるしていると修に言われカードバトルでケンカして以来修と話していなかった陸。
いとこの高ちゃんも同じようなことがあったと言い、
「じつはこの三枚は色がずいぶんちがうんだ。オレたちには見えないだけで」といい、本を貸してくれた。
「同じ赤色を見ても、自分の見ている赤色を隣の人も同じ赤色に感じているだろうか?」
「単純な脳、複雑な『私』」と著者が同じ池谷裕二の「ココロの盲点」を紹介する。
「五年前の友だちで今も友だちの人数、五年後にも友だちでいる人数を考えてみて」と。
出てくる本の半分は未読の本だった。
そして、すごく読みたく、いえ、なんとしてでも読みたくなった。
そして、玲奈の言葉「同じ本が好きって、こんなにうれしいことなんだ」に強く頷いた。
この本、一冊の本以上の世界を持っています。
この本が多くの子どもたちの読書世界を拡げてくれますように!
本っていいな、ほんとうにいいな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
「ビブリオバトル」は、みんなの前で本を紹介しあい、どの本を読みたくなったかを投票する。
一位の本は「チャンプ本」とよばれ、京都大学の研究室で考案されたもので、日本中に広まっている。
この本は、なみき図書館でひらかれた小学生4人のビブリオバトルの物語。
4人の作家のアンソロジーなのだけれど、なめらかな繋がり具合が半端ない。
赤羽じゅんこさまの「シュートを決めるように」-佐藤修の場合-
サッカー少年の修は、
「ゴールを決めるようにみんなの胸に届くように、ぼくは言葉でシュートするんだ」
と「ヒックとドラゴン」を紹介。
ドラゴンが大、大、大、大、だーい好きと元気いっぱいの紹介をする。
松本聰美さまの「とどけ、わたしの声」-藤谷アキの場合-
飼いたいのにペット禁止のマンションで犬が飼えないアキの紹介本は「子犬工場」。
かわいい子犬の話と思って買ってきた本は、じつはペットショップの子犬とその母犬の悲惨な現状を訴える本だった。
「このことを多くの人に伝えたい」と思ったアキは、
「工場でおもちゃを作るみたいに子犬を作っている人たち(パピーミル)がいる」と涙をこらえながら話す。
おおぎやなぎちかさまの「逃げない」-本田玲奈の場合-
玲奈は、ママの友人の息子さんの陽平さんのビブリオバトルを見る。
陽平さんは京都からきた東京の大学生だ。
本の話をしていて互いに「バッテリー」が好きなことを知る。
ビブリオバトルで「バッテリー」を紹介する玲奈の最後の言葉。
「バッテリーが好きなのは『自分のことは自分で決める、きらわれたっていいと思えること』」
バトルで皆の前で本の話をしているうちに、心の深くにあった思考が浮上し言葉になるのがすごい。
森川成美さまの「ぼくの赤色」-勅使河原陸の場合-
ずるしていると修に言われカードバトルでケンカして以来修と話していなかった陸。
いとこの高ちゃんも同じようなことがあったと言い、
「じつはこの三枚は色がずいぶんちがうんだ。オレたちには見えないだけで」といい、本を貸してくれた。
「同じ赤色を見ても、自分の見ている赤色を隣の人も同じ赤色に感じているだろうか?」
「単純な脳、複雑な『私』」と著者が同じ池谷裕二の「ココロの盲点」を紹介する。
「五年前の友だちで今も友だちの人数、五年後にも友だちでいる人数を考えてみて」と。
出てくる本の半分は未読の本だった。
そして、すごく読みたく、いえ、なんとしてでも読みたくなった。
そして、玲奈の言葉「同じ本が好きって、こんなにうれしいことなんだ」に強く頷いた。
この本、一冊の本以上の世界を持っています。
この本が多くの子どもたちの読書世界を拡げてくれますように!
本っていいな、ほんとうにいいな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)