川天使空間

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7番目の季節 じゅんぐりじゅんぐり かとうけいこ自選童話集 銀の鈴社

2017年07月07日 06時17分35秒 | 自然観察
児童文芸家協会の理事をされている、かとうけいこさまの自選集です。
6番目の季節に引き続く、7番目の季節。
あとがきに、6番目の季節は「魂の季節」で、7番目の季節はじゅんぐりじゅんぐりとめぐる「命の季節」とあります。
親から子へ、子から孫へと、引き継がれる命。
やさしい命の童話が7編、収録されています。

第六話の「なごりのさくら」は、小学校の校庭にある古いさくらの木のお話。

さとるは一年生の頃から、このさくらと友だちでした。
さくらはずっと昔から子どもたちを、さとるのお父さんやおばあさんをも見守ってきたのだと話します。
さとるが6年生になった年、小学校は校外へ移転することになります。
シンボルのさくらの木も新しい校庭に移そうとしますが、老木が枯れるかもしれません。
さくらは植え替えないでそっとしてほしいとさとるに頼みます。
さとるは校長先生にかけあい、老木はそのまま遺すことになります。
卒業式を祝うようにさくらは花を咲かせ、見事な花吹雪を残します。

植物の命と、人の命のつながりが、しんみり伝わってきました。
かとうけいこさま、すてきなご本をありがとうございました!

書いて遺すことの大切さを思った。
私にももっとなにか遺せるかな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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