森川成美さまの新刊は、AIロボットが日常にいる近未来SF。
四年生の高梨愛は、引っ越した学校で柚果という友だちができた。
勉強を教えてと柚果が家に来たとき、愛はケーキを食べて意識を失ってしまう。
クラスメイトの大樹のお父さんはお医者さんで、愛を診てくれた。
リレー選手のクラス代表を決めるレースで、愛と柚果、大樹が選ばれる。
みんなが練習して上手くなっていくのに、愛は走るフォームが直らない。
ところが、大会当日……
読んでいくうちに、ああ、愛はAIロボットなんだなと思ってくるが、
愛はそれを知らないというところがすごいところ。
主人公の愛の、ロボットだけど人間らしい気持ちにぐいぐい惹かれていく。
そしてタイトルの『たとえリセットされても』。
友だちが真実を知っても、愛を好きでいてくれるラスト、ぐっときた。
森川さまの近未来SFは、それが数十年後には現実になりそうなリアリティがすごい。
AIロボットの心情なんて、ふつう嘘っぽくなるはずなのに、なんでこんなに人間らしいんだろう。
森川さまのなかにはまだまだこんなSFストーリーが眠っていそう。
森川成美さま、ますますのご活躍を!
昨日は畝を完成させて、風除室に置いてあった鉢物を地植えした。
今日もまた感染症ばかりの外来かな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)