夕方、6時半からの秋田市主催の アルヴェ市民活動フォーラムにでかけました。「変わりゆく時代とこどもたち」と題して、見城美枝子さんの講演でした。
”学校では、教師が体調や精神的な不調を訴える人が急激に増えている。9割の教師が授業の準備時間の不足をあげていて、やってもやっても足りないのではないかという強迫感におそわれている。
家庭では、シングルマザーやシングルファザーが増えている。こどもが生きている時間を無視したらこどもはおかしくなる。親の都合ばかりでこどもをうごかすことはまずい。”
また、見城さんは、国の中央教育審議会の審議委員でもあり、義務教育について、国の予算が減らされている現実は憂慮すべき問題であると話していた。
そして、 教育を市場主義にすると、こどもをもつ親は顧客になる・・つまりモンスター親が登場してもおかしくないわけです。
学校間の競争もはじまっているが、問題は、学校の選択の自由は、地域で子どもを育てることと逆行するということ。学区の開放は、地域を崩壊することにつながるということを考えたほうがいい。そして、教育の地域間格差は必ず起きてくる。
日本は教育費に税金を使っていない。先進国の中でも低いほうである。などなど
なかなか、興味深いお話をきくことができました。
80年代からだんだんと、日本は公教育を放棄し、外注に出し始めてきています。塾は学校にとってかわり、業者テストが一般的になっているのです。ひええ~、日本の教育は、実はとっくに民営化されていたんだ!(以前にも書いた事があるかも知れませんが) 先生が公務員でなくなる日も、そんなに遠くないないかもしれない・・・。なんだか、ぞっとしますね。
こんなんでいいわけはない。政治の力がほんとうに落ちていると感じます。
「美しい国」や「心のノート」や、そんなことばかり、政治力で押し付けようとしましたが、やることがちがうでしょう・・といいたいですね。
人をケアしたり、育成する仕事は、きちんとその人の職業としての待遇を確保しなければ、いい仕事なんてできるはずがないのです。人にやさしく出来るはずがないのです。学校でのいじめの問題も、教師自身が不安で余裕がないことが反映されていることもあると思います。 また、いじめによる自殺者がでました。
つらいですね・・・。