昨日の朝から、熱っぽいが、原因は寒さ。目覚めも7時近く。めげずに自転車で通勤したのはいいが、帰りは早歩きに努めようと外に飛び出したが、冷たい北風と小雨に観念し、途中でバスに飛び乗る。たかが、気温13度程度で、何と堕落した体。
今朝も、目覚めたら(昨日とは違って午前2時にはお目覚め)室温が14度とあり、ついに、エアコンの暖房というボタンを押してしまった。
思い出すに10数年前、気仙沼の厳冬期を一切の暖房を使わず、室内テントと寝袋、それとアルコールで過ごした。その「豪気」は、ここ南国に5年ばかり住んですっかり萎え、衰えた。
この週末、NHKBS1でやっていた。登山家でカメラマン平出和也さんのカラコルム・シスパーレの登頂記録を観た。
これから死と隣り合わせの極寒の8000m近くのピーク挑むひとは、標高4000mのベースキャンプで半そで半ズボン姿で寛いでいた。高地でも毎日10kのランニングやボルダリングといったトレーニングを欠かさないことで、贅肉をそぎおとし、未踏のルートを辿り高みに立ちたいというそれだけのための精神性は、まるで禅僧のような深いまなざしをたたえている。
決して見習うことはできないが、鍛錬と経験、そして高邁な精神性で、不可能とも思われる自然の脅威を克服できるいう、そのような人類の可能性というものを見せ付けられた。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/1878307/index.html
http://www.ici-sports.com/athlete/hiraidekazuya/
平出さんは、登山家でもあるが、すばらしい撮影技術を持ち備えた写真家。NHKの映像もほとんどが彼の手になるものと思われるが、その美しさと臨場感に圧倒された。
グレートトラバース1、2の撮影にも参加しており、果たして今回はどうなのだろう。これからも、彼の軌跡に伴う常人では体得できない山岳風景を見せていただいて、ただ憧れを持ち続けたい。
さてと、エアコンをオフにし、外に出る支度を始めよう。
ライセンスフリーの映像から