関東甲信がきのう梅雨に入った。東北や新潟地方もそろそろだろうが、この時期天気図を眺めて、梅雨前線が南下して高気圧が張り出すエリアを狙って歩く山を選んでいる。遠出する場合には、晴れそうなところを選んで出かけるようにしている。
6月の山は、あちこち花が咲きだして、野鳥も恋の歌を奏でているし、花から花へチョウも短い命を謳歌し、ブナの森はエゾハルゼミの大合唱だ。雪が融けた1500m以上の高山は、この6月が一番いい季節なのだが、雨の季節に重なって、雨繁く降れば、この季節は気温も下がり、鳥やセミは沈黙し、チョウも葉陰に身を隠し、花を撮るにもカメラはザックにしまい込んでいるという状態。
なので、梅雨前線影響下のエリアを極力回避するように努めているが、すこし今年の天気図は単純ではなさそうで、例えば、梅雨前線は南下しており、明日から北日本に高気圧が張り出しきて、晴れが予想されるのだが、大気は不安定で、天気予報は曇りか曇り一時雨が続くとの予報。何やら、北から冷たい寒気が流れてきてそれとの関係らしい。雷や雹も心配だ。天気予報に、晴れマークがないと、どうも心が弾まない。
あの、いい思いをさせていたただいた山形旅キャンペーンを利用して、また蔵王温泉に泊まりながら、山形蔵王古道と南蔵王の縦走を計画しているが、今週は、曇り予報に雪だるまマーク、来週は曇りに傘マークの日が続いている。まあ、週間予報は日々変転としているみたいだから、「二日間とも大崩れせず、鳥たちがさえずってくれそうな日」を見計らって、直前の宿泊予約といこう。
このあと、東北北部が晴れてくれれば、栗駒や八甲田のテントステイによる花鳥探索、梅雨前線が南下して、甲信地方がもってくれれば年来の目標であった、南アルプス北岳のキタダケソウ撮影と行きたいところだが、今やアルプスのテント泊も予約制、これも直前の天気図と予報とにらめっこしながらの直前予約となるのだろう。
キタダケソウは、6月半ばから7月はじめまでの「期間限定」となっているので、山小屋や登山者からの開花情報ともにらめっこしないとならん。
1年で一番いい季節(なんか、北海道と似ている)なのに、梅雨前線と寒気による上空の不安定という「風神・雷神さまが御座す」やっかいな季節。
まあ、去年までのコロナ禍による「県外をまたいだ移動の自粛」という文節が遠い記憶となっているだけでも良しとしようか。なにごとも、プラス思考で行こうぜ。
雨の季節に似合う花だって咲いてるよ (エゾアジサイ)