今朝のNHKR1「石丸謙二郎の山カフェ・9時台」で、アメリカの60年代のオールディーズ「この世の果てまで・The End of the World」が流れた。ニキータ・ディヴィスという女性歌手が歌ってヒットした後、さまざまな歌手によって歌われているが、やはり今日聴いたニキータの唄が思い出として残っている。
離島の中学生だった当時だから、もう55年くらい前のころ。英語の授業に、見慣れない若者がやってきた。おそらく、教育実習のためやって来た東北学院大生だったと思う。
黒板に、「The End of the World」の歌詞をやにわに書き始めた。当時、ボクラは、英語の筆記といえば「筆記体」が常識で、先生も黒板には筆記体で書いていたが、その若者は、いわゆる「ブロック体」(現在は一般的だが)で書いたのが印象的で新鮮であった。
たぶん板書した歌詞は一部だったのだろうが、下記の歌詞を見れば分かるように、この歌の歌詞は、中学生が習う程度の英文法と単語からなっていて、その実習生も学習の一環として書いたのだろう。
板書が.済んでから、この実習生は持ってきた携帯プレイヤーに「The End of the World」のシングルレコードをのせ、回し始めた。教室中にニキータの美しくも切ない歌が流れた。
実習生はイスにもたれ、眼をつむり、うっとりするような顔で聴き入っていた
が、オイラを含めて文明乏しきへき地の子等には、ニキータがどんな歌詞を歌っているにかチンプンカンプンだったと思う。ただ、オイラも含めて「分かんないが、なんて素敵な歌なんだ」と誰もが感じたことだろう。だれも寝ている者おらず、レコードを聴いていればいい授業に目を輝かせていた。
レコードが終わった後に、実習生は、おそらく歌詞を説明しながら「人称・単数・複数・be動詞、一般動詞・過去形・疑問文・否定分・・」などを説明したのだろうが、残念ながら、まったくその辺の印象がない。
でも、この甘く切ない懐かしい歌を聴きながら、英文の歌詞をいまさらながら目で追うと、中学生の学習にはぴったりのやさしい文法と単語で、あのときの実習生の意気込みが何となく今だから理解できた。
ただ、歌詞の中身は失恋のお先真っ暗なもので、果たしてウブな中学生の教育上どうだったか‥
それに、たとえ教育実習とはいえ、あのときのレコードでの授業は、実施要領やカリキュラムからはずれた異端の授業だったのだろう。拍手喝采だ。
毎日があんな授業だったら、オイラの人生ももっと輝いたものになったのかもしれない・・・?
あの実習生、その後先生になれたかな・・ 55年前の遠いおぼろな記憶だが、ニキータの歌にいまも心ときめく。なぜか、歌詞の「Don't they know・・・」のサビのところだけ、いつまでも口に出る美しい歌だ。
Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world
'Cause you don't love me anymore?
Why do the birds go on singing?
Why do the stars glow above?
Don't they know it's the end of the world
It ended when I lost your love
I wake up in the morning and I wonder
Why everything's the same as it was.
I can't understand,
no I can't understand
How life goes on the way it does
Why does my heart go on beating?
Why do these eyes of mine cry?
Don't they know it's the end of the world?
It ended when you said goodbye
The Other Side より スキータ・ディヴィスの歌
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