午後から万江地区の探索に、‘万江谷探索’と名付けました。熊日のO記者さんが‘隠れ念仏’に興味持たれて、きっかけとして、私の前から気になっていた「仏岩」に一緒に行くことにしました。matumotoさんに案内してもらいました。城内地区の上の竹やぶを抜けたところに「仏岩」と呼ばれているところがありました。昭和40年代にこの場所に石壁に造作されている形跡が残されていました。matumotoさんのお爺さんだったようです、私は「隠れ念仏」の場所だと確信?しました。
確信の理由は、①集落から山の中を歩いて10分くらいかかる人目に付かない場所、②竹やぶを過ぎた山の中腹に岩場があり、洞が点在、③別称「鬼穴」と呼ばれ、子どもには「鬼」がいるから近づくな!・・そんな場所でした。
岩場の洞の前には‘手水石’らしきものも見られました。私は勝手に‘隠れ念仏遺跡’と思いました。そして禁教の時代、夜になって村人がこっそりと仏岩に寄り念仏を唱えていた光景を想像しました。子どもたちには竹やぶの上の岩場には「鬼」がでて子どもを連れ去るから近寄るな!と言い含められた場所だったのではないでしょうか。「隠れ」て信仰された場所です、何の証拠も残さずに連綿と伝え継がれてきた場所です。
おもしろい!と思いました。
O記者さんはまだ3年目くらいの若い新聞記者さん、私の大好きな「万江」を白嶽、大川内、山口、合子俣まで案内してきました。そのうちに消えゆく集落を見つめていってほしいという願いも込めて案内しました。
私もついでに今後とも「万江谷」にどっぷりと浸かって調査してみたいです。
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