かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

初夏のくじゅう連峰

2008年01月04日 | 追憶の山
S49年5月31日~6月2日 会社HCで行く。参加17名(M:7名 W:10名)

コースタイム
5/31 会社駐車場21:05→6/1 1:15別府ドライブイン1:45→3:00長者原7:45→バス8:00牧ノ戸8:10→8:30沓掛山8:40→9:05星生出合9:20→10:10久住別れ10:20→10:35久住山頂11:10→11:20久住別れ12:30→13:25白口谷13:35→坊ヶづる14:00(夕食準備15:30~16:30、夕食17:00~19:00、歌・ミーティング19:30~20:30 就寝21:40)

6/2 坊ヶづる3:15→5:00大船山頂5:25→6:30坊ヶづる8:35→9:30雨ヶ池9:40→10:45長者原11:50→13:00耶馬渓13:40→16:30ドライブインみち潮17:10→会社駐車場18:15

蜂の巣をつついたような準備もようやく終わり、K交通部長の指示により車に乗り込む。別府に着くころになるとお腹がグーグー、ドライブインに入り軽食を取る。長者原に着くと風は強かったが男性部員は夜空を仰ぎ、明日の好天を祈りながら眠りに着く。

空が白んできて目を覚ますと相変わらず風は強い。しかし雨は大丈夫そうなので安心する。朝食後バスで牧ノ戸へと向い、柔軟体操をして久住山頂を目指し歩き始める。最初はピッチが速すぎたのか、O・N両氏がバテル。荷物を交替しながら歩いたが荷物が片寄りすぎたのがその大きな原因だった。

重い荷物が肩に食い込み喘ぎながら歩いたが、沓掛山で1ピッチ目の休みを取るとわいた山、万年山、由布岳、阿蘇の山が見渡せ、前方には目指す久住山のピークがちょこんと姿を闘志がわいてくる。沓掛山を過ぎるあたりからO氏も元気が出て、写真を撮るのに忙しい。

適当に風も吹き、汗も出ないためか快調に久住別れまで着いた。星生崎ではイワカガミが小さなピンクの花を付け群生していた。久住別れで一息つき、久住山を目指して登ると約15分で山頂に着いた。途中赤川方面のミヤマキリシマの群生が見事でスライド写真に収める。東に目を転じると三俣山が雄大な山容を有してどっかりと座っている。

久住山頂も見晴らしの良いところで前述の山より他に天狗ヶ城、中岳、白口岳、大船山、稲星山のくじゅう連峰が続き、その南方には祖母山、傾山が望まれる。しばらくその展望に見とれる。全員で記念写真を撮った後に下山する。

久住別れに着くと昼食の準備に取り掛かる。全員食欲だけは旺盛で元気な証拠、特に女性はコロコロ?として元気一杯、十分な休みをとり、体調を整え今日の宿泊地の坊ヶづるへと向う。

白口谷の中間地点で10分休んだがそのあたりまでくると眼前に大船山、北大船山、平治岳の稜線が迫ってくる。特に手前の立中山北面と平治岳南面がミヤマキリシマで染まって見ごたえがある。坊ヶづるまでは2~3ヶ所危険なところがあったが、慎重に下り、ほぼ予定通り14:00に坊ヶづるに着く。

バンガローをかり15:30まではフリータイム、各自思いおもいに草原に寝転んだ。中には「居眠りしたのねいつか~小川のせせらぎ聞いて」てな調子の人もいたが、こころやさしい女性が毛布をかける。

16:00より全員で夕食の準備にとりかかる。女性隊員は早速分担を決め、おかずをつくる。男性隊員はマメごはんと鉄板焼きを作る。メニューはマメごはん、サラダ、すのもの、鉄板焼き、ブタ汁と豪華そのもの。但し鉄板焼きの肉は量が多すぎて全部食べきれないほどだった。

夕食の後はゲーム、ミーティングで過ごし、法華院温泉に入ることにする。同行したY嬢は男湯の窓が破れて外から見えるので大喜びしていた。この風呂に入るのは5度目だがいつ来てもいいものだ。イオウの匂いのする乳白色の温泉で十分あったまった後、バンガローに帰りコーヒーを飲んで寝ることにする。

6/2 私以外の隊員は予定通り3:00に起床し、風の吹く中を大船山目指して出発していった。自身は弱体?をいたわるため5:30まで安らかに寝ていたので記録はコースタイムのみ。

皆が帰るまで何かしなければいけないと思い、味噌汁の準備をし、寝袋をたたんでいるとトップでK氏が帰って来た。疲れた顔も見せずにバンガローの中の整理を応援してくれた。朝食は7:00~7:35で終わり、一息入れ三俣山を左に見ながら長者原を目指して歩き始める。途中の小丘にはミヤマキリシマが咲き乱れ、さながら楽園を思わせる。このあたりから団体さんに出会う。雨ヶ池で一休みした後、大船、平治の秀峰それにミヤマキリシマとも別れを告げ、新緑の森の中を全員元気に下ると見覚えのある景色がおもむろに近づいてくる。わいた山、黒岩山のピークがそれだ。

1時間ばかり下りが続いただろうか、平坦な道になり、しばらく歩くと「私の好きな草原」すなわち長者原に着いた。出発の準備を完了すると、わいた山を左に万年山を前方に見ながら耶馬渓経由で帰る。このルートだと車が少なく、距離も短いためガソリン代を節約できると思ったからである。途中、舗装してないところもあったが、快調に車を走らす。耶馬渓で残った食料で昼食を取る。ここも新緑がきれいだった。

下関までは車もスムーズに走ることが出来、ドライブインみち潮で最後の晩餐会を開く。予算一人400円、私はケチなのでジュース、アイスクリーム、ラムネ、焼きそばでジャスト400円。育ちがわかりますが、貧しく清く育っているので仕方がない。全員腹を一杯にしてミーティングを終わり、ドライブインを後にする。会社駐車場には予定通り18:15に着き、19:00全員疲れてはいたが山の思い出をいっぱい詰め込んで家路に散っていった。最後に役員を担当された方、本当に御苦労さまでした。

後日談:ジュース、アイスクリーム、ラムネ、焼きそばで400円とはいやはや、当時は物価もずいぶん安かったようです。今では焼きそばだけでも400円はかかる。