かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

晩冬の冠山

2008年01月20日 | 追憶の山
197?年3月17日の記録です。

天候 曇 参加者2名
コースタイム 松の木峠10:00→12:30冠山頂13:50→松の木峠15:15

寂地キャンプサイトでは夜が白みかかると朝食の準備に取り掛かる。昨夜はワインで祝杯を上げ寝たため、本来ならうっとうしいはずの滝の音が美しい旋律となり耳にも優しく聞こえる。いつものようにコーヒーを飲みとっておきの時を過ごす。しばしきれいな水の流れに時を忘れる。

ツエルトを撤収した後、一路冠高原へと向う。私の好きな草原に着くと錦町のガイド看板があり、そこが冠山登山口になる。牧場を右に見て冠山を目指すと、先行者がいるらしく雪面に踏み跡が続いている。平坦な林を抜け尾根伝いに登ると展望が開け、鬼ヶ城山、右谷山、寂地山、小五郎山の山なみが一望のもとに見渡せる。

ルートはクマ笹のブッシュ気味だが快適に歩ける。小ピークの2つ目を登ると道標のある1100m地点にでる。そこから少し登りブナ林を縫うように進むと冠別れに着く。
頂上までクマ笹の草原が続き、冠別れより40分で冠山頂に着いた。

頂上は積雪が1.5mぐらいあり、雪屁が美しくつらなり、樹氷も山なみをバックに浮き出ていた。また単独行のオヤジさんに冠別れで採取したナメコを頂き、ラーメンの中に入れ昼食にする(なかなかの珍味でおいしかった!)。お礼にコーヒーをご馳走し、山の話にも花を咲かせた。

復路の途中からは小走りに下山するには格好の斜面で、途中追い抜いた広島エーデルワイスの2名パーティがあっと言う間に樹間に消えたほどの快ペースで下山した。

後日談:当時は冠別れ付近から上はクマ笹に覆われた草原で、そこから冠山頂が望めたように記憶している。現在は木々が茂り、山頂への展望をさえぎっている。