かずの里山ハイク

山や花、日常の出来事などの気まぐれブログ

剱岳1

2008年01月23日 | 追憶の山
197?年8月16日、17日に歩いたコース

8月16日午前中晴れ 午後霧
コースタイム 剱沢キャンプ場(5:15)→前剣(6:40~6:55)→剣岳頂上(8:10~9:25)→前剣(10:45~11:00)→剱沢キャンプ場(13:00)

朝早く起きて、前日用意していたサブザックを背に剱岳へ。一服剱から見上げる前剱はかなり急である。前剱に立つと後立山連峰が一望に広がる。針ノ木、鹿島槍、五竜岳、唐松岳、天狗の大下り、白馬へと続く峰々はみごとである。滝のようにかかっていた雲が後立山連峰を一層魅力的にさせた。

このあたりから地元陶ヶ岳で岩場に少しは取り付いた経験が少しづつ役に立ってきた。避難小屋を過ぎるとカニのたてばいが始まる。スムーズに通過して3時間で剱の頂上に立つ。白山も槍ヶ岳も笠ヶ岳も見える。別山の下に剱沢のテン場が小さく見える。そして何よりも八峰の鋭さは印象に残る。360度の申し分のない展望を楽しむ。

記念に剱岳頂上の小石を拾い、下山路につく。鎖場で一時待ったが無事に剱沢に下る。午前9時を過ぎると後立山は見えなくなっていた。

剱沢でゆっくりとくつろぐ。剱沢から仰ぐ剱岳は本当に大きい。やがて今日も剱沢にとばりがおりると、花火を打ち上げるパーティーもあって賑やかな夜だった。天気予報は明日下り坂であることを放送した。

8月17日 天候 晴れ後曇り 18:00頃より雨となる。
コースタイム
剱沢キャンプ場(6:10)→真砂沢山荘(7:10~7:30)→二股(8:20~8:50)→仙人池(10:50~11:40)→仙人小屋(12:30~12:40)→阿曽原(14:35)

6:10剱沢キャンプ場を後にする。剱沢雪渓のスプーンカットを下る。平蔵谷を過ぎるころになると、岩場に取り付くパーティを見る。さらに下ると、やがて源次郎谷である。剱沢雪渓は岩場に挟まれて素晴らしい景観をなしている。眼下に真砂沢のテン場が見えてくると剱沢雪渓も終わる。真砂沢で一休みして二股への道をとる。右に真砂沢清流の飛沫を見ながら、コースタイムよりもずいぶんと早く近藤岩らしき大きな岩が見えてきた。一休みしたくなるような所に出ると間違いなく近藤岩で、清流にかかるはしご橋の上には写真でおなじみの三の窓雪渓である。景観に浸りながら今日の予定を阿曽原まで伸ばすことで意見が一致する(天候が下り坂であったため)。

ここから仙人新道を尾根伝いに登る。この登りはややタフで1時間半ぐらい喘ぎながら歩く。右手に仙人池ヒュッテが見えてきた。仙人池ヒュッテは静かで裏剱を眺めるには最高の場所である。カメラに裏剣の雄姿をおさめると、すぐにその姿も見えなくなった。

仙人池から裏剱を眺めていると鏡平からの槍ヶ岳を思い出した。宇奈月から登って来た大阪の女性2名の話で、阿曽原のテン場は混んでいたということで、仙人池から3時間先の阿曽原へと急ぐ。雪渓の残る沢を下り、仙人湯を過ぎ一路阿曽原へ。

阿曽原に着くと雨が落ちてきた。二人とも疲れきった体でツエルトを張り、露天風呂へ、ところが山行前に持っていたイメージとは少しかけ離れていた。湯床の苔がちょっと多い。雨はやがて本降りとなった。早々とツエルトに入り横になったが、仙人新道で水を飲みすぎたせいもあるのか、腹の調子が悪いのに水気が欲しくてたまらない。いっこうに寝付けないので深夜にコーヒーを沸かしガブ飲みした(M氏の弁)。