クルマ好き、特にF1マニアじゃないと理解不能だろうが・・・
ホンダ製V10エンジンを搭載した1989年のマクラーレン・ホンダMP4/5は
セナが操るとエンジンがまるで生き物の様に躍動していた。
コーナーリング中でも特有の操作で小刻みにスロットルを煽り
エンジンパワーとトラクションをコントロールする神業・・・
セナ足と呼ばれ1,000分の1秒を削り取るセナならでは技だ。
上に貼り付けたYouTube動画でセナ足が奏でるMP4/5の咆哮を
高貴なミュージックと認識出来たら君は良い筋を持ち合わせているだろう。
スタートに失敗したセナは終盤迄プロストの後塵を浴びる事になるが
必死に追尾しオーバーテイクをシケイン手前のブレーキングで仕掛けた。
プロストは車体を寄せブロックし接触・停止・・・
そそくさと降車したプロストとは対照的に
チャンピオンシップに望みを懸けたセナは
マーシャルによる押し掛けでエンジン甦生・・・
フロントノーズを脱落・欠損してでも走り続けるセナ・・・
一位でフィニッシュはするものの・・・
シケイン不通過とやらで失格処分・・・
分かるヤツだけこのドラマは奥深いよ。
セナよ、「君は間違いなく1989年もシリーズチャンピオンだった。」