それは今から40年前、オレが24の歳だった。
冒頭の画像のトレンチコートは生意気にも若造だったオレが
思いっきり背伸びをしてこれは買わなきゃと決め込んで買った
超男前のコートなのだよ。
バーバリーやアクアスキュータム等のゴツイ綿のギャバジンとは違い
超長綿の高密度ポプリンにオイル仕上げ風な加工を施した
レイントップと呼ぶに相応しい軽いトレンチコートで
色がまたナイスな色なのよ。
Commander Khaki と称す、軍服に用いられる茶褐色。
こればっかり着ている訳ではないが結構な頻度で
特に嵐の日や春先の少し肌寒い時期に40年間着ているのは事実。
必ず着用している時に特に女性から「素敵なコートですねッ!」
と、オレじゃ無くてコートが真っ先に褒められるから
このコートの素敵度は半端ないレベルなのだと毎度痛感する。
この年齢になってやっとこのトレンチと同等の魅力や存在感が
オレにも醸し出せる様になって来た感が有る様な気がするが
歴史や背景の濃い衣装を着こなすって大変な事なのよ。
補足だけど、このコートを創っていたのはゴム製品の
ダンロップグループのダンマスターズ社で
ブランド名はダンウッド (Dunwood)。
とっくの昔にもうこの事業部は無い筈だけど・・・
脇の下にストールホルダーの帯迄仕込まれていて粋だ。
コンパクトに畳んで収納可能なポーチと
クシャクシャで頭に被るシャッポーが付属とこれまた粋。
こう言う素敵なブランドは残念だけどもう無くなってしまったよ。