スズカケソウ(クガイソウ属)。千葉県いすみ市に新種の種子植物が自生していることが、千葉大と同県立中央博物館との共同研究チームの調査で判明した。自生地にちなんで「イスミスズカケ」と命名された。首都圏で植物の新種が発見されるのは珍しいとされ、21日に発行予定の日本植物分類学会の英文学術誌に論文が掲載される。同博物館の植物調査ボランテアが2009年、里山で約20株を発見した。同大園芸学部の上原浩一准教授(生体遺伝学)や安藤敏夫名誉教授(花卉園芸学)らが、徳島県など西日本でのみ自生が確認されている絶滅危惧植物のスズカケソウに似ていたが、、葉の形に違いがあるため疑問を持ち調査開始。DNA鑑定に加え、自生地の視察などの結果スズカケソウと同じクガイソウ属の新種と判明した。葉が全体に丸みを帯びて卵形をしているスズカケソウと比べ、イスミスズカケは葉の根基の丸みが強く、は葉先がややとがつたハート形に近いのが特徴。葉や茎の毛も短く、少ないなどの違いがある。発見場所は田園地帯の川沿いの斜面で、約100株確認ずみ。論文発行をもって新種とされるが、国は發行を待たず絶滅危惧種に登録しており、環境省の「絶滅のおそれのある野生生物の選定.評価検討会」分科会検討委員を務める東大伊藤元己教授(植物分類学)は人里近くで新種が見つかるのは極めて珍しいと話ている。読売新聞掲載の記事より。(珍しさを見に人が集まり、持ち逃げなどされぬ様な対策も考える必要があるのでは?ケイスケの心配)