八つ手(ウコギ科)花言葉は、分別。常緑低木で、暖地の海岸近くの山林に自生すうるが、多くは鑑賞用に植えられる。7~9裂した、天狗の団扇と言われる葉が特徴。初冬のころ、白色の直径約5㎜の白い花が固まって咲き、多数の毬状をなす。翌年の4~5月に黒い球形の果実となる。「一ト本の八つ手の花の日和かな 池内たけし」「昼の月泛くところ得て花八ッ手 長谷川双魚」「いつ咲いていつまでとなく花八つ手 田畑美穂女」「花八つ手日蔭は空の藍浸みて 馬場移公子」「花八手暗きところを好みけり 角川照子」「花八ッ手星またたけば少し散り 中嶋秀子」「花八つ手いつも電話は母より来 高橋悦男」「蔵町の昏きより声花八手 長峰竹芳」「みづからの光りをたのみ八ッ手咲く 飯田竜太」「八つ手咲き路地まつさをな天のぞく 菖蒲あや」「八つ手咲く父なきことを泰しとも 友岡子郷」。(八つ手の葉 子供の手には 大き過ぎ ケイスケ)