ポインセチヤ(シヨウジョウボク;トウダイクサ科)花言葉は、博愛、祝福。クリスマスを彩る植物として馴染みある花である。花のように真っ赤に色づく部分は苞葉とよばれ、花はあまり目立ないが、苞葉と呼ばれ,苞葉の中芯に集まつている。名前の由来は、メキシコ公使だったアメリカ人ポィンセットが発見したことによる。最近は、クリスマスに合わせて温室栽培され、花屋の店先は、この赤い鉢植えが所狭しと並んでいる。「ポインセチアその名を思ひ出せずゐる 辻田克己」「星の座の定まりポインセチアかな 奥坂まや」。今日は冬至。二十四節気の一つであり、しかも二十四節気全体の起点だった。この日、北半球では太陽は空のもつとも南よりを通り、南中高度はもっとも低い。その結果、昼は最短、夜は最長となる。冬の真ん中にあたるが、寒さが厳しくなるのは、この日を過ぎてから。「門前の小家もあそぶ冬至かな 凡 兆」「山国の虚空日わたる冬至かな 飯田蛇忽」。冬至には、柚子を投じた風呂に入る。冬至湯。黄色く熟れた柚子が浮かぶ風呂は香り高く、見た目も美しい。柚子湯に入ると風邪を引かないという太古の昔から続く、この生命感の表れ。「冬至湯の煙りあがるや家の内 前田普羅」「柚子どもと衝突しつつ湯浴みせり 相生垣瓜人」「白々と女沈める柚子湯かな 日野草城」「湯あがりの柚子の香の娘その母も 岩井英雅」。( 今宵こそ 庭で採し柚子の 湯浴みかな ケイスケ)