ミカン(ミカン科)花言葉は、親愛。冬の代表的果実である。青蜜柑は秋にはすでに出回るが、やはり蜜柑が甘くなるのは冬になってからである。潮風の当たる地方の蜜柑が甘くておいしいとされている。冬は柑橘類がおいしい季節で、蜜柑の他にも文旦、朱欒、レモン、ネーブル、三方柑、ポンカン、金柑などが出回り、果実店の店先はオレンジ色に埋められる。それらの果実はそれぞれに一つずつ冬の季語として独立している。蜜柑はミカン科ミカン属の総称だが、一般的には温州蜜柑を指す。日本原産の常緑低木で、枝にはほとんど刺はない。開花は5~6月、白色の五弁花で、芳香がある。果実は扁球形で、冬に橙黄色に熟して生食される。紀州蜜柑に代わって、明治時代以降、大規模栽培されるようになったものである。「山窪は蜜柑の花の匂い壺 山口誓子」「旅一夜蜜柑の花を枕辺に 山口誓子」「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑 鷹羽狩行」「なみだして馬の老いゆく花蜜柑 吉田汀史」「花蜜柑癇性の手に酸放つ 宇多喜代子」「雨の屋根雨の苫舟蜜柑咲く 秋光泉児」「人ごゑの清潔な朝蜜柑咲く 藤田湘子」「蜜柑咲く方へ歩みて潮まぶし 渡辺千枝子」「花みかん野外映画に誘ひあふ 松田祥子」「かにかくに逢えばやすらぐ花柚の香 野沢節子」。我家の蜜柑の鉢は2個金柑一鉢あるが、あまり出来が良くなかった。今年も花が咲き始めたが、肥料不足かも知れない。農業公園に行き肥料を買い付けないと、また失敗するぞ?(蜜柑の 花のこぼれに 独言 ケイスケ)