誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

ユキノシタ

2013-06-10 06:07:11 | 日記
ユキノシタ;鴨足草(ユキノシタ科)花言葉は、博愛;切実な愛情。日陰地の湿った岩上に生え、庭にも植えられる。赤紫色の糸状の匍匐枝で地表を這う。葉は長枝を持ち、円形掌状に浅く裂ける。赤褐色の細毛が密生し、表面に白斑、裏面は赤い。5~6月、長さ20~50cmの花茎を伸ばし、白花を多数つける。花は五弁で左右相称。上の三個は小さく淡紅色で濃い斑点がある。葉は薬草として利用する。漢名「虎耳草」、「鴨足草」とも表記される。「雪の下」白い花を雪に見立たもの。◎「雪の下」と書くと冬の雪の句に間違われるため「鴨足草;虎耳草」が多く使われる。「夕焼けは映らず白きゆきのした 渡辺水巴」「遠雷の大きく一つ鴨足草 星野立子」「鴨足草咲けり持仏に井水汲む 石原舟月」「軒風呂も寒からず雪の下咲いて 富田木歩」「歳月やはびこるものに鴨足草 安住 敦」。子供の頃家の池の縁を囲んで沢山の雪の下が植えられいた事が思いうかぶ。(庭池の 周りを塞ぐ 雪の下 ケイスケ)

ガーベラ

2013-06-09 07:40:44 | 日記
ガーベラ(キク科)花言葉は、神秘、一家団欒。南アメリカ原産の多年草。数種の原種をもとに19世紀末頃からさまざまに改良され、切り花や鉢物、花壇用の花として親しまれている。株元に葉を茂らせ、その間から長い花茎を伸ばし、先端に頭上花を一個つける。真夏は休むが春から秋まで、日当たりの良い場所で咲き続ける。花色は桃、赤、橙、黄、白など多彩。花の大きさも径6㎝の小輪から、12cmの大輪まであり、また一重と八重がる。「花車」は花形に由来。「大千本鑓」ともいう。開放的な明るさのあう花である。「ガーベラの炎たつなり海を見たし 加藤楸邨」「照り翳るガーベラを賞づ不惑前 林 翔」「明日の日の華やぐがごとガーベラ挿す 藤田湘子」「ガーベラや鴎外漁史に恋一つ 矢島渚男」「ガーベラや乙女等均しく胴しめて 中村明子」。(ガーベラや 東京の空 今日も燃え ケイスケ)

野茨

2013-06-08 08:10:02 | 日記
『万葉集』に「刺原」「宇万良」などと記載されたように、茨はもともと刺のある低木類の総称だったが、平安初期のわが国最古の本草書『本草和名』では「野茨」の古名としている。野茨は日本に自生する「野薔薇」の代表種。野原、河原などに生え、高さ1~2m。枝は細くやや蔓状で、曲った鋭い刺がまばらに生えている、葉は奇数羽状複葉。小葉は長さ1cm内外の長楕円形。5~6月、枝先に径2~3cmの白色または淡紅色、五弁の花が多数、円錐状に咲く。果実は8㎜ぐらいの球形で秋に赤熟する。日本自生の野薔薇は他にも「筑紫茨」「難波茨」「都茨」「照葉茨」などがある。花色は白または淡桃色。どれも野趣に富む可憐な美しさがある。俳諧では蕪村の「愁いつゝ岡に上れば花茨」や一茶の「古郷やよるもさわるも茨の花」などがあり、無垢で清楚な茨の美しさを個性豊かに伝えている。漢名「野薔薇」花言葉は、素朴な可愛いらしさ。「花咲いてこんなさびしい真昼がある 三橋鷹女」「花いばらどこの巷も夕茜 石橋秀野」「若き日の星ならなくに花茨 千代田葛彦」「花うばら誰も降りてこない駅 下鉢清子」「野いばらの水漬く小雨や四つ手網 水原秋桜子」。(茨咲く 巷に梅雨の 知らせ来る ケイスケ)

岩鏡

2013-06-07 06:09:34 | 日記
岩鏡(イワウメ科)花言葉は、忠実。落葉樹林帯から高山帯の草地や岩場に群生する。地際から群がって生える葉は長い葉柄があり、ほぼ円形で縁に鋸歯があり、革質で光沢がある。5~7月、長さ約10㎝の花茎を直立し、先端部に3~10個の花をつける。花冠は径約1cmの漏斗形で、五裂し、さらに先端がこまかく裂ける。光沢のある葉を鏡に見立て、岩に生えることから「岩鏡」の名がある。「岩鏡山雨に男濡れて黒し 村越化石」「岩かがみ霧が暗しと灯をともす 藤岡筑邨」「溶岩に注連の張られて岩鏡 安部勢以子」。(あらくさの 群に際立つ 岩鏡 ケイスケ)

ネジレ花

2013-06-06 05:41:15 | 日記
ネジレ花;捻花<ラン科>花言葉は、思慕。日当たりのよい野原や芝地、畔草の中などに生える。広線形の葉が根元から生える。4~9月、高さ15~30cmの花茎を伸ばし、長さ約5㎜、唇弁は白色で他は紅紫色の小さな花を螺旋状につけ、花穂が捩れて見える。花の捩れ方は個性があり、特に決まりはない。「捩花」は捩れた花序からの名。「文字摺草」は「捩摺」「捩れ摺り」の意で、「もじれて巻く」さまを説明した名である。●繊細で可憐な姿は、「文字摺草」の名で古くから親しまれてきた。拗ねたような咲きぶりに思いを託した句もある。「ねじれ花ねじれて咲ける天意かな 山口いさを」「山伏も尼もとほりぬねじれ花 細川加賀」「遠ざかる遍路の鈴や捩花 有馬朗人」「捩花ねじれて咲いて素直なり 青柳志解樹」「ねじ花の縒りの緩急女子短大 加藤晴美」「捩花のまことねじれていたるかな 草間時彦」「捩花のもののはずれのねじれかな 宮津昭彦」「捩花をきりきりと絞り雨上る 浅田光喜」「茎のびて文字摺草となりにけり 五十嵐播水」。(捩花 捩れ戻さず 咲きとうせ ケイスケ>

ネジレ花

2013-06-06 05:41:15 | 日記
ネジレ花;捻花<ラン科>花言葉は、思慕。日当たりのよい野原や芝地、畔草の中などに生える。広線形の葉が根元から生える。4~9月、高さ15~30cmの花茎を伸ばし、長さ約5㎜、唇弁は白色で他は紅紫色の小さな花を螺旋状につけ、花穂が捩れて見える。花の捩れ方は個性があり、特に決まりはない。「捩花」は捩れた花序からの名。「文字摺草」は「捩摺」「捩れ摺り」の意で、「もじれて巻く」さまを説明した名である。●繊細で可憐な姿は、「文字摺草」の名で古くから親しまれてきた。拗ねたような咲きぶりに思いを託した句もある。「ねじれ花ねじれて咲ける天意かな 山口いさを」「山伏も尼もとほりぬねじれ花 細川加賀」「遠ざかる遍路の鈴や捩花 有馬朗人」「捩花ねじれて咲いて素直なり 青柳志解樹」「ねじ花の縒りの緩急女子短大 加藤晴美」「捩花のまことねじれていたるかな 草間時彦」「捩花のもののはずれのねじれかな 宮津昭彦」「捩花をきりきりと絞り雨上る 浅田光喜」「茎のびて文字摺草となりにけり 五十嵐播水」。(捩花 捩れ戻さず 咲きとうせ ケイスケ>

ハマナス

2013-06-05 06:47:42 | 日記
ハマナス;浜茄子;浜梨;玫瑰(バラ科)花言葉は、照り映える容色。北地の海岸に自生する落葉低木で、6~8月、紅色五弁で直径6~8cmの大型の美しい花を開き、香りが良い。浜梨が訛っ多という説がある。実は紅熟し、ジャムにしたりする。「玫瑰や今も沖には未来あり 中村草田男」「はまなすや親潮と知る海のいろ 及川 貞」「はまなすや破船に露西亜文字のこり 原 柯城」「玫瑰にまぬがれがたき雨となる 大峯あきら」「玫瑰や舟ごと老ゆる男たち 正木ゆう子」「歩き疲れてはまなすは風の奥 木村俊男」「はまなすのどこへ腰掛てもひとり 落合水尾」。(はまなすや 北国遠し 夢の花 ケイスケ)

睡蓮

2013-06-04 06:12:45 | 日記
睡蓮(スイレン科;スイレン属)世界各地に約40種が分布する水生植物、日本には「末草」が自生する。花は径3~7cm、白花。未の刻(午後2時頃)に開花する。十八世紀頃から交雑育種が行われ、数多くの園芸品種が生まれ、日本には明冶末頃から導入された。耐寒性睡蓮と熱帯性睡蓮があり、耐寒性睡蓮は日本各地の池や水槽で育てられる。根は水底の土の中、葉は水面に沈めてもよい。花色は、赤、橙、黄、白など。花は午前8時に咲き、昼過ぎには閉じ始める。熱帯性睡蓮は昼咲咲きと夜咲きとがあり、花が水面上にとび出して咲く。耐寒性がなく、室内で越冬。可憐で清楚な美しさ。水に映える姿や雨との取り合わせも風情がある。夜になると眠ったように閉じる姿もよい句材となる。「睡蓮をわたり了せて蝶高く 高浜年尾」「睡蓮の花閉づ月光浄土かな 柴田白葉女」「睡蓮や聞き覚えある水の私語 中村苑子」「睡蓮に水盛り上げる鯉の道 伊丹三樹彦」「睡蓮の開花の刻の水しなふ きくちつねこ」「睡蓮やふと日月は食しあう 安井浩司」「睡蓮の余せし水の無聊かな 渡辺啓二郎」「黄金の鯉が水尾ひく未草 加古宗也」「睡蓮の水より咲いて水弾く 三村純也」「芯見ゆるまで睡蓮に歩み寄る 高村満子」。(小雨落ち 睡蓮の紅 涙かな ケイスケ)

釣鐘草

2013-06-03 06:16:22 | 日記
ツリガネソウ(キキョウ科)多年草で山地の林や道に沿って生える。高さ20~80cm。全体に粗毛が生えている。地際に生える葉は長い葉柄があり、卵形で縁に鋸歯がある。茎につく葉は長卵形で無柄。6~7月、茎の先端部の葉のわきから、先の浅く五裂した、長さ約5cmの釣鐘形の花が数個垂れ下がって咲く。花色は淡紅紫色またはは白色。子供が蛍をこの花筒に入れて遊んだところから「蛍袋」の名がある。古名の、付き草は、この花をとって衣につけるとよく染まるので、『万葉集』にも「つき草に衣をそむる君がためしみ色ごろも摺らむと思ひて」と詠まれている。友禅染の下絵に使われる青花紙の原料として、青花は今でも栽培され、青花摘みもある。露草、ほたる草、青花=釣鐘草。「月草の色見えそめて雨寒し 加藤暁台」「月草や昼より後の露の色 三浦樗良:露草や飯噴くまでの門歩き 杉田久女:露草も露のちからの花ひらく飯田龍太:そこしれぬ長雨となり蛍草 川上梨屋:露草や高原の汽車唯二輌 瀧 春一:露草の露ひびきあふ岬の家 柴田白葉女:露草の千の瞳をあらふ霧 岡本まち子」「夕風に蛍袋のひとかたまり 細見綾子」(でたがらず 蛍袋の なかの蜘蛛 ケイスケ)

空木

2013-06-02 06:58:52 | 日記
空木(ユキノシタ科)花言葉は、秘密。落湯低木で種類も多く、日本中至るところの山野に分布している。5,6月ごろ白色五弁の小さい花を枝先にたくさんつける。うつぎという呼名は、幹や枝が中空になっているので空木と称されるようになった。また箱根空木、たにうつぎなどは、うつぎと言う名を付けられているが、スイカズラ科に属してる。何れも初夏の花として詠まれている。昔の人はこの花を折って御所車に飾ったり、占いの象徴にも使ったという。「卯の花腐し」とは、卯の花が咲く卯月(陰暦四月)の長雨をいう。「卯の花や森を出てくる手にさげて 石田波郷」「卯の花や日暮れておろす鳥の籠 川崎展宏」「卯の花や愚かにかばふ雨の足袋 馬場移公子」「卯の花や 一握となる洗い髪 鷲谷七菜子」「父の家卯の花が咲きつつむ家 渡辺千枝子」「卯の花腐し寝嵩うすれゆくばかり 石橋秀野」。(明けの雲 一氣に流れ 花空木 ケイスケ)