数名の方が原案に意見を寄せてくれました。原案作成者としてはわかりにくい言葉を一部修正してこれを確定案にしたいと思います。ご協力に感謝します。
皆さんへ。
この抗議声明(確定案)に私とともに署名してくださるようにお願いします。熟読してよしとされたら、なるべく早くご連絡ください。原署名者が数名でも集まれば直ちに正式に発表します。「川越だより」に掲載するとともに報道機関などに送付します。
発表後、賛同署名を寄せてくださった方々の芳名を折を見て紹介します。
連絡はコメント欄、またはメールを利用してください。
メールアドレス keisukelap@yahoo.co.jp
鈴木啓介
北朝鮮の核実験に抗議する 市民有志の声明
北朝鮮は5月25日、二回目の核実験を行った。
北朝鮮の核実験・核武装は日本海の対岸の列島に住む私たちの生存を脅かすこれ以上はない蛮行であり、満腔の怒りをもってこれに抗議します。
(一) 広島・長崎・ビキニの被爆体験を学ぶことを通して私たちはこの数十年間、非戦非核の思想を身につけ、東アジアに平和を定着させるために民族を越えた努力を続けてきました。
北朝鮮の核実験は私たちの不断の努力をあざ笑い貶(おとし)める、傲岸(ごうがん)にして不遜(ふそん)な者の仕業(しわざ)です。私たちはこのような人間を冒涜(ぼうとく)する者たちの脅かしに屈することなく、非戦・非核の思想をうち堅め、東アジアの平和構築のため引き続き努力します。
(二) 核実験による脅威にさらされているのは人間だけではありません。核実験は、生きとし生けるもの、私たちを生かしてくれる地球生態系そのものへの敵対行為です。
日本列島は古来「蓬莱(ほうらい)の島」と言われるほど自然に恵まれたところです。朝鮮半島の北部も地下資源と豊かな風光に恵まれていると聞きます。
豊かな自然に恵まれた私たちの祖先は、自然を畏(おそ)れ自然と共に生きる思想や生活態度を、私たちの体内に宿してくれました。地球温暖化が進み地球の生態系に危機が訪れているいま、私たちはかつて暮らしの中に貫かれていた自然観を蘇(よみがえ)らせ、人間第一・科学万能の近代思想に警鐘を鳴らす、人類史的な役割を担っているとも言えます。
このように考えるとき、北朝鮮の核実験は、東アジアに生きる私たちの、人として依って立つべきところそのものを否定する、許し難い行為です。
(三) 北朝鮮の核実験は金正日を頭目とする権力者集団が自己の独裁者としての地位を引き続き守ろうとするための悪あがきであり、北朝鮮の大多数の人々の犠牲の上に咲いた悪の華です。
国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは「北朝鮮は『過去10年間で見られなかった規模』の飢餓に見舞われ、何百万人もが苦境に陥っている。大半は雑穀などで胃を満たすことを余儀なくされ、野草で食いつないでいる人も多い。当局は人々の生存に最低限必要な食料を確保する対策さえ怠っている」と指摘しています。(09年版年次報告・09・5・28)
90年代の前半に300万人を上回る餓死者を出したといわれましたが、今またそのときに匹敵する飢餓に見舞われているというのです。いかに「先軍政治」とは言え、自国民をこれほどの飢餓状態に放置したまま軍備増強に狂奔している国がほかにあるでしょうか。
核兵器を保有するということは、核兵器の製造、実験を繰り返すということです。そのために、私たちの想像を絶するような多額の国家予算が、半永久的につぎ込まれていくことになります。核実験の成功によって、北朝鮮の人たちの暮らしは良くなるどころか、これまで以上に苦しいものになっていくことは、火を見るより明らかだと思われます。
さらに、どんな人々が、どんな状況の下で核兵器の製造や実験用地下施設の構築現場で働かされているのか。また、地下施設は数次使用されるものなのか、それとも、一回ごとに、あの狭い国土の山中のあちこちに作られ続けていくものなのか。日本海を隔てた直ぐ向こうで、考えれば考えるほど恐ろしいことが繰り広げられようとしています。
人々を働かせるだけ働かせ、搾り取れるだけ搾り取る。後は野となれ山となれ。これが独裁者たちがやっていることです。古代の奴隷制王朝を彷彿(ほうふつ)とさせます。今、三代目の王位継承の時で、権力の中枢にいる者たちは、首領への忠誠競争に血眼になっています。核実験も王権の威力を内外に誇示するためで、民の暮らしを思う気配はどこにもありません。
私たちは02年9月の『拉致』発覚以来、遅まきながら北朝鮮の人々の声にならない声に耳を傾ける努力を続けてきました。恐怖と絶望の中に置かれている人々の状況を想像する力はいくらか付いてきたのかも知れません。しかし、状況を改善し、希望の在処(ありか)を示す努力は決定的に不足しています。
私たちは市民の有志として民主主義と人権の確立を願う全てのひとびとが諦めることなく北朝鮮の独裁者たちの暴挙に抗議し、東アジアに非核非戦の秩序を構築するための行動に立ち上がるよう訴え、以下のことを提案します。
①各人各グループがそれぞれの方法で核実験に抗議する声明を出す。これを報道機関や政党に送る。
②北朝鮮の出先機関になっている朝鮮総連にこれまでのあり方を反省・謝罪し、核実験に抗議するよう求める公開の手紙や声明を送る。
③東アジアの核大国である中国政府がその責任の大きさに鑑(かんが)み、北朝鮮の核武装を阻止するために効果的な措置をとるよう求める公開の手紙や声明を駐日大使館に送る。
④私たちのこの声明に賛同する方は賛同署名に協力する。
2009年6月 日
鈴木啓介 鈴木倫子 田中勝義 ゆん・すんじゃ 李 敬宰(イ・キョンジ
ェ) 黄 哲秀(ふぁん・ちょるす) 洪 大杓(ホン・ テピョ) 小綿 剛
渡部鋭幸 呉 崙柄(オ・ユンビョン)
皆さんへ。
この抗議声明(確定案)に私とともに署名してくださるようにお願いします。熟読してよしとされたら、なるべく早くご連絡ください。原署名者が数名でも集まれば直ちに正式に発表します。「川越だより」に掲載するとともに報道機関などに送付します。
発表後、賛同署名を寄せてくださった方々の芳名を折を見て紹介します。
連絡はコメント欄、またはメールを利用してください。
メールアドレス keisukelap@yahoo.co.jp
鈴木啓介
北朝鮮の核実験に抗議する 市民有志の声明
北朝鮮は5月25日、二回目の核実験を行った。
北朝鮮の核実験・核武装は日本海の対岸の列島に住む私たちの生存を脅かすこれ以上はない蛮行であり、満腔の怒りをもってこれに抗議します。
(一) 広島・長崎・ビキニの被爆体験を学ぶことを通して私たちはこの数十年間、非戦非核の思想を身につけ、東アジアに平和を定着させるために民族を越えた努力を続けてきました。
北朝鮮の核実験は私たちの不断の努力をあざ笑い貶(おとし)める、傲岸(ごうがん)にして不遜(ふそん)な者の仕業(しわざ)です。私たちはこのような人間を冒涜(ぼうとく)する者たちの脅かしに屈することなく、非戦・非核の思想をうち堅め、東アジアの平和構築のため引き続き努力します。
(二) 核実験による脅威にさらされているのは人間だけではありません。核実験は、生きとし生けるもの、私たちを生かしてくれる地球生態系そのものへの敵対行為です。
日本列島は古来「蓬莱(ほうらい)の島」と言われるほど自然に恵まれたところです。朝鮮半島の北部も地下資源と豊かな風光に恵まれていると聞きます。
豊かな自然に恵まれた私たちの祖先は、自然を畏(おそ)れ自然と共に生きる思想や生活態度を、私たちの体内に宿してくれました。地球温暖化が進み地球の生態系に危機が訪れているいま、私たちはかつて暮らしの中に貫かれていた自然観を蘇(よみがえ)らせ、人間第一・科学万能の近代思想に警鐘を鳴らす、人類史的な役割を担っているとも言えます。
このように考えるとき、北朝鮮の核実験は、東アジアに生きる私たちの、人として依って立つべきところそのものを否定する、許し難い行為です。
(三) 北朝鮮の核実験は金正日を頭目とする権力者集団が自己の独裁者としての地位を引き続き守ろうとするための悪あがきであり、北朝鮮の大多数の人々の犠牲の上に咲いた悪の華です。
国際人権擁護団体アムネスティ・インターナショナルは「北朝鮮は『過去10年間で見られなかった規模』の飢餓に見舞われ、何百万人もが苦境に陥っている。大半は雑穀などで胃を満たすことを余儀なくされ、野草で食いつないでいる人も多い。当局は人々の生存に最低限必要な食料を確保する対策さえ怠っている」と指摘しています。(09年版年次報告・09・5・28)
90年代の前半に300万人を上回る餓死者を出したといわれましたが、今またそのときに匹敵する飢餓に見舞われているというのです。いかに「先軍政治」とは言え、自国民をこれほどの飢餓状態に放置したまま軍備増強に狂奔している国がほかにあるでしょうか。
核兵器を保有するということは、核兵器の製造、実験を繰り返すということです。そのために、私たちの想像を絶するような多額の国家予算が、半永久的につぎ込まれていくことになります。核実験の成功によって、北朝鮮の人たちの暮らしは良くなるどころか、これまで以上に苦しいものになっていくことは、火を見るより明らかだと思われます。
さらに、どんな人々が、どんな状況の下で核兵器の製造や実験用地下施設の構築現場で働かされているのか。また、地下施設は数次使用されるものなのか、それとも、一回ごとに、あの狭い国土の山中のあちこちに作られ続けていくものなのか。日本海を隔てた直ぐ向こうで、考えれば考えるほど恐ろしいことが繰り広げられようとしています。
人々を働かせるだけ働かせ、搾り取れるだけ搾り取る。後は野となれ山となれ。これが独裁者たちがやっていることです。古代の奴隷制王朝を彷彿(ほうふつ)とさせます。今、三代目の王位継承の時で、権力の中枢にいる者たちは、首領への忠誠競争に血眼になっています。核実験も王権の威力を内外に誇示するためで、民の暮らしを思う気配はどこにもありません。
私たちは02年9月の『拉致』発覚以来、遅まきながら北朝鮮の人々の声にならない声に耳を傾ける努力を続けてきました。恐怖と絶望の中に置かれている人々の状況を想像する力はいくらか付いてきたのかも知れません。しかし、状況を改善し、希望の在処(ありか)を示す努力は決定的に不足しています。
私たちは市民の有志として民主主義と人権の確立を願う全てのひとびとが諦めることなく北朝鮮の独裁者たちの暴挙に抗議し、東アジアに非核非戦の秩序を構築するための行動に立ち上がるよう訴え、以下のことを提案します。
①各人各グループがそれぞれの方法で核実験に抗議する声明を出す。これを報道機関や政党に送る。
②北朝鮮の出先機関になっている朝鮮総連にこれまでのあり方を反省・謝罪し、核実験に抗議するよう求める公開の手紙や声明を送る。
③東アジアの核大国である中国政府がその責任の大きさに鑑(かんが)み、北朝鮮の核武装を阻止するために効果的な措置をとるよう求める公開の手紙や声明を駐日大使館に送る。
④私たちのこの声明に賛同する方は賛同署名に協力する。
2009年6月 日
鈴木啓介 鈴木倫子 田中勝義 ゆん・すんじゃ 李 敬宰(イ・キョンジ
ェ) 黄 哲秀(ふぁん・ちょるす) 洪 大杓(ホン・ テピョ) 小綿 剛
渡部鋭幸 呉 崙柄(オ・ユンビョン)