渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

撞球の日 ~タップは現場で交換~

2025年01月03日 | open
 


本日1月3日は撞球の日だった。
朝のうちに誘われて、7時間
程撞球
仲間と撞いた。
タップが繊細な技法について
これない状態に達したので、
撞球現場で新品1枚革タップ
交換した。
タップ交換セットはキュー
ースの中に常備している。
タップ交換の時間は、手慣れ
た者ならば、淀みない流れる
ような作業で仕上げまで所要
時間10分程だ。

 
私のタップ交換はこんな感じ。
タップ交換 - 渓流詩人の徒然日記

タップ交換 - 渓流詩人の徒然日記

先週着けたタップがハズレなので交換する。切断。ストン。これを削いで行く。くるりとシャフトを回しながらスライス削ぎ。先角の水平を出す。ワイパー均し削ぎ。真っ平ら。...

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すべて手作業で旋盤使用のよう
なこの精度を出す。
タップ交換は、プレーヤーが自
分で行うものだ。
たとえ、ボウラード試験でプロ
の資格を持っていようが、自分
でタップ交換を精度を出してで
きない者は、撞球師としては番
外の論外だ。玉撞きとは無縁の
人。
プロだろうがアマだろうが関係
ない。
てめえの差料を自分でメンテで
きない者は、武具を備える武人
ではない。
つまり、勝負事とは無縁の人間。
いくら玉入れが上手くとも、そ
うした人間は本筋からは論外の
立ち位置で本物ぽくしているだ
けの存在であるのだ。

自分の武具は自分で整備せよ。
これ、勝負師の鉄則。
たとえプロ資格を有していよう
とも、この軸線は不動だ。
タップ交換と、緻密な仕上げは、
勝敗を決する第一歩だ。
キューをたばさむ人間は自分で
やれ。
 
ただし、初心者はその限りでは
ない。
高度で正確なスキルを持つ人に
交換してもらうのがベターだ。
だが、その際は作業を注視して、
自分で自分の事はやがてできる
ようにならないといけない。
これは、スケート選手が自分で
自分の靴のエッヂを整え、自分
で靴紐を結ぶのと同じだ。
小銃であるならば、初弾チャー
ジをするのは自分、撃つのも
自分、ジャミングした時の処理
をするのも自分、というのと同
じ。
命がけでないから、ビリヤード
の最重要な道具であるキューの
メンテを人任せにしたりする。
真剣に戦いに臨むならば、人は
皆陣列の前にあれ。
つまり、自分の勝敗は自分で決
するのだ。
勝負師である撞球師ならば、自
分の武器たる得物は自分で整備
せよ。



 


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