私はある事実を知っている。
それは、学生運動を経験した
多くの人がバイク乗りに転じ
たという事を。
しかも、デモ参加程度の経験
ではなく、活動家レベルの
積極的な主体的参加者たち。
この現象は社会的に極めて不
思議、かつ興味深い現象に思
える。
学生運動での抵抗とオートバイ
に乗る事は共通項が確実にある
のだが、現代においては無思想、
感覚ネトウヨ大好き人たちばか
りが跋扈する時代なので、その
本質に気づく人は尚更少ないだ
ろう。
漫画家東本昌平はその本質に
気づいている一人で、二輪乗
りを描いた作品中に、主体の
視点の問題としてよく学生運
動シーンを登場させている。
学生運動といってもいろいろ
あるが、反日本共産党=反代々
木系のノンセクトや新左翼の
学生運動を描く。
そして、東本の視座は鋭く、
正鵠を射る。
絵空事ではない現実を描いて
いるからだ。
そもそもゲバラがバイク好き
で、医大生の頃、バイクで南
米を縦断している。
抵抗と闘いと独立。
このテーマは二輪と社会運動と
共通する人間の魂の発動だ。
発動機(笑