ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




僕が献血をするのは、「お酒、飲みすぎじゃないかな?ないよな?」とか、「好きなもの食べまくってるけど、コレステロール値なんかは大丈夫なんかいな?」なんていう、簡単な無料健康診断の代わりにしているというのと、幸い今のところどこも悪いところがなくて健康でいさせてもらってるので、こんな僕でも誰か困ってる人の役に立てるなら、という二つの理由からなんですけれども。

あ、記念品としてT-シャツとか、ミニカップヌードルの詰め合わせなんかを頂けちゃって嬉しいのも、ひとつの本音ですが(←いや(ら)しいか(笑))。

今日は、ちょっと打ち合わせがあって外出したので、帰りに献血ルームに向ってみました。すると、ルームの前の看板に「血漿(けっしょう)成分血液が『全型』大ピンチです。」というシールが貼られているではあーりませんか。

ピンチというのは、ご存知のように、試練や難儀などの困った状態をいうピンチ(Pinch)ですね。辞書を引いてみますと、動詞としての意味のところに、「(人や物を)はさんで締め付ける」という意味がありました。そう言えば、洗濯物を干す時に使う洗濯バサミを「ピンチ」って言いますよね。あれですね。ほかにも「痛められる」「衰弱する」「苦悩などでやつれる」などの意味もありました。痛くて、苦しい状態が想像できます

 

成分献血に行くと、「今日は血小板をお願いします」という時と、「今日は血漿をいただきますね」と言われる時があります。代わりばんこでもないし、何で決めてるのかな、と知識の無い僕にはわからなかったので、前回だったか、前々回だったか忘れましたが、「なにがどーしてどーなってるんですか?」、と訊いてみたんです。

「血小板」は前にも書きましたが、白血病やガンの治療に欠かせないものですが(なんと一回分で十数万円にもなるという、ちょっとビックリだったアレです)、これは採血後72時間しか持たないため、病院から「明日手術があるので、これだけ欲しいです」といったオファーがきて、それによって採血する量が決められるんだそうです。なので、「お蔭様で今日はもう必要分の血小板が足りたので、川村さんからは血漿を頂くんですよ」と説明してもらいました。こんな理由で、午前中だと血小板献血になることが多いんだそうです。その時、僕が行ったのは夕方でした

「ほほー、では血漿はどのくらい持つんですか?」と訊きましたら、「血漿は冷凍ができるので、一年間保存が利くんです」とのことでした。なるほど

でも、その保存が利くはずの血漿が、ピンチ、しかも大ピンチだとのこと。単純に、必要量に対して、献血者数が足りてないってことですよね。

なんかね、知らない人だけど、誰かが、大きな洗濯バサミでギューって挟まれて「痛い、痛い!」って言っている。ピンチの意味を調べたら、そんな想像をしてしまいました。健康な方で、比重の足りてる方で、お時間に余裕のある方、よろしかったら・・・。

 

ルームの看護士さん、大分お顔を見知った方もいらっしゃるんですが、今日採血してくれた方は、僕は初めての方でした。僕よりちょっと年上くらいの(←おそらくは(笑))女性の方でした。

毎回、採血の直前、

「確認の為、お名前と、血液型、生年月日をお願いします。」

と言われます。看護士さんは、にこやかで優しい方が多いのですが、今日の方は、ちょっとぶっきらぼうというか、早口で事務的な印象を受けました。お疲れなのか、目が合っても笑顔もなく。でも日曜日だし、看板の効果もあるのか、結構混んでいたしね、なんの問題もありませんし、取り立てて嫌な感じなんかではなかったんですよ。ただ、淡々とお仕事をしている、という感じです。

で、採血。

「はい、では刺しますね。少し痛いかもしれませんかもしれませんが、ご辛抱下さい」

という決まり文句があって、プスッ。

 

・・・シーン

(すげー。うまいなー、この人

 

ビックリするほど、何にも痛くなかったんです。すると、「大丈夫ですか?指先、しびれたりしてませんか?」とおっしゃるので、「えぇ、全然大丈夫です。ってか、まったく痛くありませんでしたよ。」と答えました。すると、目を合わさないまま、

「いえいえ、まったくという事はないでしょう・・・」と謙遜なさる。

「いや、ほんとに。お見事でした。」(←一応針刺さってるので、拍手はしてないですが(笑))

「そうですか。きっと、微妙にそういう所があるんですよね。私はいつも、同じように刺してるつもりなんですけどね。でも、・・・痛くなかったなら、良かったです。・・・ありがとうございます。」

と言って、僕の目を見て、ニコッと笑ってくれました。そして、

「じゃ、何かあったら、すぐに言ってくださいね

と穏やかな感じで言ってくれて、次のお仕事に向っていかれました。

成分献血は45~50分くらい、針を刺しっぱなしなんですが、刺さっている感覚もないんです。いつもは、一応、刺さっているのは分るのに。いやはや、刺すのが上手だと、こうも何も感じないものか、と思っていたら、いつの間にかすっかり眠ってしまっていました

そういうわけで、本を持って行ってたのに、まったく読めず(笑)。「はい、お疲れ様でした。終わりましたよ。」と声を掛けられるまでグーグー寝てました。採血中にあんなに寝たの、初めてかも(笑)。いやー、でも気持ちよかったー

そして今日は、「むらせ!ライスのロシヒカリ」、頂いてきましたよ(笑)。

食べねば

ではー。



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