ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




じぃっと見てたら、水滴が、なんとなく顔のようにも見えたりして。

前にも書きましたが、幸いなことに、僕はまだ何日も入院するほどの怪我や病気の経験がありません。本当に、ラッキーなことで、ありがたいことです。でも僕みたいな生活をしている人間は特に「まぁ今のところは、ね」・・・という注釈は必要でしょうけれどもね

でもね。どんな健康な人でも、人間である限り、永久には生きていけません。誰でもいつかは必ず、この世とさよならしなきゃな日がくるわけです。これは決まり事です。この一点においてのみ、全ての人は平等だ、という言葉すらあります。

でも、ひとまずは、五体満足で、今日も健康で生きている。美味しく食べて、飲んで、ピアノも少しだけど弾けるし、またすぐ大勢の仲間と一緒に笑うこともできる。本当に、感謝の一言に尽きます。

でもね、もしかしての話なんですが。

僕が被るはずだった「不運」や「病気」を、さらには、他の沢山の人の分も、もしかして誰かがまとめて引き受けてくれてしまっているんだとしたら。突飛ことを言って、すみません。でも、なんで?不平等だよ、と強く思ってしまう日もあるわけです。

 

相原碧(みどり)ちゃんという女の子がいます。普通に元気な子だったのに、昨年10月、風邪の診断を受けた際、「拡張型心筋症」という重い病気であることがわかります。この病気は、心臓の筋肉が薄くどんどん伸びていってしまって、やがてポンプの役目を果たさなくなってしまう、という病気です。症状が進行すると、「うっけつ性心不全」や突発的な「不整脈」、また突然の「心臓発作」を起こし、最悪なケースに至る事も当然あり得る病気です。しかも、現代の医学では、まだこの病気の原因すら、不明なんだそうです。

そして、唯一の治療法は、心臓移植。みどりちゃんのご両親は、アメリカへ打診します。アーカンソー州の病院での受け入れと手術が決まりましたが、その費用が、・・・8500万円。ふざけるわけじゃありませんが、漫画「ブラックジャック」でしか聞かないような金額です。

 

しかし元々、アメリカは医療費がべらぼうに高いのです。救急車も一回呼ぶと約5万円と有料ですし、例えば盲腸の手術。日本だと一週間程度の入院費用を合わせて37万円程度と言われていますが、これがニューヨークだと、たった一日の入院で、243万円程もかかります。

理由は色々あります。アメリカは、医者が多いこともあり、一人の患者に大勢のチームで当たります。ナースの数も多い。その分、結果的に手厚い治療となるわけですが、となれば当然、人件費がかかります。それは患者が負担します。

また、訴訟大国であるアメリカは、医療ミスなどで医者が患者から訴えられるケースが多く、医者がその為の保険に入るケースが多いのです。アメリカの保険料はおそろしく高いです。僕達が入るような、一般的な医療・生命保険でも、日本の数倍から、時には十倍程もかかります。まして、医者が入る保険は相当な額になるでしょう。そして、その分、それは治療費に上乗せされてくる、というわけです。他にも色々ありますが、ひとまず。

基本的にアメリカは「命は大切だから、お金をかけなさい」という考え方が一般的です。救急車が一回5万円だとしても、命はそんなお金よりももっと大切でしょう?という考え方です。対して日本は、「命は大切だから、誰でも(治療を)受けられるようにしましょう」というのが基本になっているのです。日本だって、救急車がタダで走るわけはないのです。当然、人件費もかかっています。しかし、日本はそれを直接患者に負担させない、という考え方の国なのです。

なら日本で移植すればいいのでは、というのが当然の発想ですが・・・、

残念ながら日本では、「臓器移植法」という法律によって、15歳以下の臓器移植が認められていないんです。そして、みどりちゃんは、まだ6歳。

嫌な話ですが、子供の病気は進行が速い、といいます。現在荒川区の東京女子医大に入院しているみどりちゃんの病状は、急速に悪化しているそうで、もう立つのも困難な状態だといいます。

協力をお願いする会見で、父親の博幸さんは「活発で走るのが大好きな子だったが、今は見る影もない、別人のようだ」と涙ぐんだそうです。博幸さんは、40歳とのこと。僕と、同じ歳。

みどりちゃんは、病気が治ったらしたいことを、「弟のカズ君と遊びたい。 」「小学校に行きたい。 」「家で料理を作りたい。 」「海に行って貝殻を拾いたい。」と話しているそうです。そして、大切なものは「弟のカズくん」なんだそうです。

下に関連記事のリンクを貼りますが、これは、とりたてて皆さんに募金をお願いするものではありません。そういうのは、ちょっとなぁ、という事もあると思いますし、困っている人はみどりちゃんだけでは無いんじゃ・・・、というのも、よくよく解っています。お金の話ではないのです。ただ、出来たら、一度でもいいので、彼女の手術の実現と成功を祈ってあげて頂けたら、と思うだけなのです。

みどりちゃんは、僕の大切な古い友人の、そのお兄さんがやっているバンドのサックス奏者の女性の、その古い友人(←みどりちゃんのお母さん)の娘さんです。関係が遠いとか、近いとか、そういう問題でもありませんし、知ってしまったからには、僕には、こうしてここに書く事で、また一人でも多くの方に知ってもらうことしかできませんし、するべきだと思ったわけです。みどりちゃんのためにも、僕のためにも。

 

読んでくださって、ありがとうございました。

関連リンク「産経ニュースの記事」「毎日新聞社の記事

詳しい事は、みどりちゃんを救う会「ミドリチャンヘルプ」(0422-26-8917)

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明日は、ちょっと大切な用事があって、僕にしてはかなりの早起きをしなくてはなりません。

・・・6時起き。

そんなの普通だよっ!と言われちゃいますかね

ではー。



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