ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




ライブをやるのに、大きなホールも小さなライブハウスも、関係ない

とも言えるし。

お客さんが沢山いようが、メンバーの人数より少なかろうが、関係ない

と言えるとも思います。

だって、音楽の価値そのものは、変わらないものね

 

・・・でもね。

いい音楽を聴いた時に、見つけたときに、誰かに薦めたくなる気持ちってあるじゃないですかー。

「あぁ、こんなにいい音楽、もっとみんなに知らせたいなー。」

って感覚。

でも、アーティストを独り占めにしたい、って感覚もわかるんですよ。まぁ独り占め、とまでは言わなくとも、「本当にわかってくれる人だけに知ってもらえれば、十分。」みたいなね。確かに、沢山の人に知られる事によって、「なんか、遠くへいっちゃう気がする」とか、あと、大きくなりすぎることで、なんかどこか様子が変わってしまうアーティストも、正直沢山いますしね。

でも、そういう恐れとかリスナーにはコントロール不可能な要因を横に置けば、やっぱり「このいい音楽を、沢山の仲間と共有したい!」って気持ちってあるじゃないですか。みんなと、分かち合いたい、って気持ち。僕も、すごくあります。

中学生時代、洋楽に目覚めちゃって毎日これでもかって位聴きまくってた頃、「これ、町のスピーカー(←光化学スモッグ情報とか知らせるやつね(笑))を使って、大音量で町中に流したら、楽しいだろうなぁ!」って、よく思ってましたもん。・・・迷惑ですよね(笑)。だって、特にそう思った音楽って、主にハードロックとかメタルですよ、ヘビーメタル(←当時、ブームだったんですよ(笑))。しかも、朝方になると、特によく思いましたね、勉強明けの午前4時とか位に(笑)。でも、あの「共有したい気持ち」は今でも忘れませんね。

 

たしか、前にも一度書きましたが、音楽でなぜ人が泣くのか、実はわかっていないんですよ。喜怒哀楽とか、人が泣くという行為の本来的な意味からすると、なんで「音」で泣けるのか、まだちゃんと解明されてないんです。もちろん、いわゆるポップスやロックなどには歌詞がありますから、そこに共感して泣く、ということはありますけれど、それ以外でも「あれ?なんて今、こんなところで、涙が出るんだろう」って事って、ありませんか。僕は、聴いていても、演奏してても、あるんです。「あららっ!?ここ、泣くとこだっけ?」みたいな時(笑)。

でも、そんなタイミングも人それぞれ。人が沢山あつまれば、それだけ感情が集まるということ。そんな沢山の人の心の動きがね、「うねり」になるんですよね、沢山集まれば集まるほど。また少人数の時とは違う、物凄い大きな連帯感が生まれてしまったりするもんだと思います。

僕は、大きな花も勿論キレイだとは思いますが、小さい花が集まっている方が、どちらかと言えば、好きです。寂しくなさそうだしね

さて、間も無くですね。あと二日。 

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あのー、テレビ。ご覧になられましたでしょうか(笑)。

いやー、大爆笑しましたよ、一人で

あれは、「名前が出なきゃ、おそらく僕だとは気づくまい」、って感じですよね(笑)。

 

・・・あのね、あれ、僕のせいでもあるんです。

収録の数日前に彼らのマネージャーのYちゃんから電話があって「ケン坊さん、当日、ピアノってどうなさいますか?お持込みになります?」って訊かれてね。

「お持込み」ってのは、いつものMP9000のことなんですけど、僕はこう答えたんです。

「いや、やっぱり久しぶりに彼らと一緒にやれることだし、出来るならばグランドピアノ、用意してもらえないかな?せっかくなんで」って。

そしたら「了解です!じゃ、最高のグランド、用意させます!」ってね。

で、当日、スタジオに着いてみたら。

「ケン坊さん、グランドが・・・、セ、セットに入りませんでした!」

・・・ですって(笑)。

そういうわけで、ああいった感じに。しかもグランドも、特別物凄く大きくて長いやつだけに、もうね、どうしようもない感じでしたね(笑)。

でもお蔭様で、収録中、彼らやバンドはよーく見えましたよ(笑)。グランドも、最高の音でしたしね

ではー。



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