清木場俊介という男と出合って、丸三年が過ぎました。
彼の存在はあの某有名グループのボーカリストとしては、勿論テレビ目にしたり、耳にしたりはしていました。それも出会いと言えば出会いでしょうけれど・・・、
某会社の会議室で初めて会った時、「はじめまして。カワムラです」と、差し出した手に「あ、どうも、よろしくお願いします!」ともう片方の手も添えて、目を見てしっかり挨拶してくれた彼。僕にとっては、やっぱりあれが、出会い。
それから、ほどなく。東京、大阪で初のソロライブを敢行。このときの事は、なんだか今読むと稚拙な文章で申し訳ないけれど(笑)、2006年3月30日のブログでも触れました。あのライブは、・・・今でも参加した皆の心にしっかりと焼きついている、一つの伝説とも言えるライブでした。あの時の感動が、その後の彼の色んなアクションに繋がっていることも否定できないと思います。
そして、あの時にも、既にこの曲はありました。その後、正式にソロになってからの「祭」「それいけ~」「まだまだ~」というツアーでも、必ず唄われていました。
彼にとって、とってもとっても大切な曲。
僕もステージから、この曲に涙している沢山のお客さん達を見てきました。時には、演奏しているメンバーの涙も見てきました。僕にしたって・・・なんですが、もうヤバいのがわかってるんで、ギリギリのところでクールに、出来るだけ感情を保って演奏するようにしています。演奏できなくなっちゃうとまずいんでね(笑)。
でも今回、付属のDVDに収録されたDVDを見て、一人でポロッときてしまいました。この曲に参加させてもらったことを誇りに思いますし、ああいう映像としても残してもらえた事も含めて、なんだかね、とっても「ありがとう」って気持ちになってしまいました。いよいよ、明日発売。
そして、もう一枚、やっぱろ明日発売になる、「清木場祭2007」。昨年末、12月25日に東京国際フォーラムで行われたライブの模様が、ほぼ丸ごと収録されています。聴き応えたっぷりの、二枚組。
あのライブは、過去になくリハーサルが短くて(メンバーのスケジュール調整なんかの関係で)、いつもの半分くらいの日数しかなかったんです。
でもライブは、俊くんの「このライブはファンクラブの仲間への感謝だからさ、出来る限りのことをやりたいし、沢山聴いてもらいたい」と、曲数も多く、また当初から色んなスペシャルな企画も持ち上がってて、内容的には盛りだくさん。
メンバー的にも、その前の「まだまだ~」のツアーメンバーに加え、サックスの山本一さんに初参加してもらうことになっていたので、ほぼ全曲のライブアレンジも見直す必要がありました。
「とにかく今回は時間がない」との気持ちから、リハーサルに入る前に各メンバーと電話で何度も相談をしました。それに加え、初お披露目の曲もあるし、まっさらな新曲もあるし、来音くんとのセッション曲もあるし、日々「こっちの方がいいんじゃない?」と曲順が変わるのですが、そうなると、曲間の繋ぎなんかも考え直す必要があるし、僕と二人でやることになった、あの曲もあるし。
収録された曲たちは、彼のあの日までの集大成、まさにベストといっていい選曲。どの曲にも歴史があって、思い出が沢山あります。幸運にも最初のライブからずっと関わらせてもらってる僕には、色々ありすぎて、書ききれないのでやめますが。
しかし今改めて聴くと、音に、なんだかもの凄い集中力を感じます。少ないリハだったゆえ、というのもあるのでしょうが、それよりも「一夜限りのライブ」というのは、こういうマジックが起こる事があるんですよね。自分で聴いても、「へぇ、こんなことしてたんだ」って思いますもの。それなりに冷静に迎えたはずだったんですけど、実は、・・・相当無我夢中だったんでしょうね(笑)。
あとやっぱりこの祭ライブで思い出深いのは、映像をバックにステージで、約4分間ほど一人でピアノで音を付けたシーンです。俊君の過去の写真が次々にスクリーンに映し出され、僕はそれを手元のミニテレビで見ながら、まったくの即興で演奏をすることになりました。本当に本番直前(本番5分前とか)に楽屋でコード進行を考えて、当然一度も練習もせずに、ぶっつけで弾いたことです。まー、あそこまでの状況になるとね、もう緊張とかそういうのは感じなかったですけどね。感じるヒマがない、という(笑)。残念ながら、CDには収録されていませんけれど、いい思い出です。・・・なんとかなるもんじゃん!って(笑)。
でも、ああいう大変な役目を任される、ってのは嬉しいことでもあるんですよ。だって、それだけ信用されてる、ってことでしょ?って(←基本、前向き(笑))。僕が弾き終えて、メンバーがステージに戻ってきたんですけど、あの時立ち位置が隣だった一さんが、暗闇の中でスッと寄ってきて、小声で「良かったよ」って言ってくれて、ポンポンッ、って肩を叩いてくれたんです。あれ、嬉しかったなぁ。
そんな様々な思いと感動がいっぱいつまった「清木場祭2007」、よろしかったら。
さてさて、毎回、色んなドラマが生まれるライブですが、ツアーも残すところあと2本。いよいよ武道館。彼にとっては、一つの到達点でもあるでしょうし、でもまた一つの通過点に過ぎないかもしれません。当然、この先も、もっともっと大きくなっていくアーティストだと思っていますからね。
それでも、やっぱり武道館は感慨深いです。僕にしたって、数々の思い出があります。お客さんとして、アレやアレや、アレや・・・何度も見に行きましたし、何度かはステージに立たせてもらったこともあります。日本で始めて武道館でコンサートをしたのは、ご存知、かのビートルズ。たった30分のステージだったということですが、凄まじい熱狂的なライブだったようですね。参加される皆さん、僕達も、グルングルンに熱狂しちゃいましょうね。
そして・・・このビートルズの前座がドリフターズだった、というのも、素晴らしい(笑)。
この模様がなんとYOUTUBEにありました。これ、必見です(笑)。ドリフ世代の僕には、感動ですよ(こちら)。うわー、僕が生まれる前なんだなー。
そう!僕たちは間も無く、あのドリフと同じステージに立つのです!
・・・いいのか、このオチで。
いや、思いは人それぞれ。僕はドリフにだって強い思い入れがあるんだから、いいのだ。毎週、観てたし(笑)。
ではー。