ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




ETV特集「続報 放射能汚染地図

本日、22時から、NHK教育テレビにて、放送だそうです。

前回の「NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の続編。

作業の手を休めて、僕も見ます。

 

「福島第一原発正門から1キロ地点の住宅地の一画の土壌を科学者の木村真三氏が採取。

サンプルは、プルトニウムの有無を調べるため放射線解析の第一人者、金沢大学の山本政儀教授のもとに送られた。
番組放送後、結果を知りたいという問い合わせが殺到したが、この度ようやく解析結果が出る見通しとなった。果たしてプルトニウムは検出されるのか?


さらに、木村氏のその後の調査で、計画的避難区域や緊急時避難準備区域から外れた福島県南部のいわき市で新たなホットスポットが発見され、その実態が序々に明らかになってきた。

新たにわかった汚染の実態を続報として伝える。」

 

この週末、こちらにはリンクは貼っていませんでしたが、原発問題に関して、かなり酷いニュースがいくつかありました。

一日も早く収束を、と願わずにはいられませんが、どうも、かなりの長期的な戦い、付き合い、になるような気がしています。

なので、自衛手段なり、出来うる対策なり、それぞれが本当に考えていくべきだと思っています。

「気にしない」のも一つの手だとは思いますが(精神的に、こちらの方がいいという方も多いかと思いますので)、

それでも、身の回りに、色々なかたちで放射能が来てしまっているのが、あの事故以降の、日本の置かれた現実だと思うのです。

それまでとは、確実に、違う環境になっていることは、間違いないと思います。

さて、22時まで、作業再開します。

 

ではまた、後ほど。

 

---追記。---

 

結局、調査の結果、政府が安全とした地域から、プルトニウムが検出されたとのこと。

・・・正直、これには、「まあ、そうだよな」と思ってしまいました。

総理の続投が決まった直後から、また、ニュース番組の少ない週末を狙ってか(そう思えてしまいます)、なんだか、ここ数日、酷いニュースが発表になっており、

さきの番組の第二部でありました、『ETV特集「暗黒のかなたの光明~文明学者 梅棹忠夫がみた未来~」』の横棹先生ではないですが、

「悲観的」な目でこれらの報道を見ていた僕としては(諦めたわけではなく、あくまで、「あーあ・・・やっぱり。どうしたらいいものかな」という感じです)、

目新しいものではなかったものの、改めて現実を突きつけられたような気がして、背中に冷たい汗が走る番組ではありました。

 

1号機建屋で湯気、周囲で毎時4千ミリシーベルト

要するに、4シーベルト。

50%の人が命を落とす、とされている線量です。作業、どうするんでしょうか。

「監視を続ける」ということですが、要するに、「打てる手はない」ということでしょう。

建屋の地下で、何千トンという大量の汚染水がグツグツと沸騰している様子を想像しますと、・・・なんだか、気持ちがわるくなりますよ。

 

千度以上示す核物質、3月12日に検出していた

原発が爆発する前です。

記事によりますと、

『検出された物質は「テルル132」で、大気中のちりに含まれていた。原発から約38キロ離れた同県川俣町では3月15日、雑草から1キロ・グラム当たり123万ベクレルと高濃度の放射性ヨウ素131も検出されていた。』

つまり、メルトダウンは、すでに予測されていたということです。

この後、約二ヶ月にわたり「メルトダウンなぞしない」「ありえない」と、政府、東電、保安院、御用学者は言い続けました。

この後、設定された避難地域も、10キロ圏内でしたよね。38キロ離れたところで、123万ベクレル・・・。

無人飛行艇で情報を真っ先に得たアメリカが慌てて逃げ出したわけですよ。

 

これに対し、

『保安院の西山英彦審議官は「隠す意図はなかったが、国民に示すという発想がなかった。反省したい」と釈明した。』

すごい。煙に巻く、というのはこういうことでしょうか。さすが東大~ハーバード大のエリートさんです。

言葉のロジックといえば聞こえはいいですが・・・。まあ、娘さんが東電に入ったことですし、あまり、事を荒立てたくなかったのでしょうか。(まあ、そんな私的な理由は関係ないかな。やはり組織としての性質でしょう。)

まあ、百歩譲って、保安院には、法的に発表の義務はないとはいえ・・・、でも、政府は知らせてくれるべきではなかったでしょうか。

 

そんな政府も、

浪江町で積算73ミリシーベルト 文科省が計算ミス

『積算線量は31・7ミリシーベルトと発表していたが、この日、61・1ミリシーベルトだったと訂正した。担当者は「一部で間違った計算式を使っていた」としている。』

日本の教育の元締めでもある文科省が、計算間違ってたらダメでしょう。しかも、人の命が関わっているのに。まったくもって、酷い話です。(本当に計算式が間違っていたのか、パニックと避難区域の設定を狭くする為に、わざと少なく見積もった数値を発表していたのかは、今となっては僕たちにわかりませんが。でも、計算した本人は知っているはずですよね。良心を信じたいですが。)

 

とにかく、日が経って、興味を失ってきてたり、似たような報道に飽きてきた人が多くなった今になって、こんな最悪のニュースを、しれっと流すなんてねえ。テレビではほとんどやってないようですし。

福島のアユ漁解禁延期へ 淡水魚から基準超セシウム続々

「いわき市の鮫(さめ)川と夏井川のアユや北塩原村の檜原(ひばら)湖のワカサギ、同村の秋元湖と伊達市の阿武隈川のヤマメ、福島市の摺上(すりかみ)川のウグイで基準(1キログラムあたり500ベクレル)を超える同620~990ベクレルのセシウムが検出された。」

もう、ここまでくるち、これも当然かも、という感じになってしまいますが、本当に残念ですが、川が汚染されたことがわかったということです。

地図を見ていただければおわかりになると思いますが、もう、30キロ圏内が・・・なんて話ではなくなってしまっているですよね。

空気や風や水は、人間が決めた「キロ数」なんて、関係ありませんからね。

商売されている方は勿論、川釣りが好きな方たちも、悲しんでるでしょうねえ・・・。みんな、綺麗な水と自然が大好きな人たちなのに。

 

<放射性物質>汚染がれき「既存焼却炉でも焼却可」…環境省

「排ガス処理用のフィルターがあれば既存施設で焼却処理を認める方針を固めた。」

放射性物質と排ガスが、同じ扱いでよいなら、枝〇さんも、福島に視察に行くのに、あんな完全防護服はいらないでしょうにねえ。

そうかあ、・・・日本中で燃やしてもいいことになってしまったのですね。

何度か書いてますが、僕は、工場から排気された有毒ガスで、小児喘息になりまして、公害認定を受けています(認定手帳も持っています)。

5年ほど病院に通って、一応は治ったことにはなっていますが、今でも、季節の変わり目には、呼吸が苦しくなることがあります。

同じような思いを、これからの子どもたちに、させたくないなあ(放射能では、僕の症状とは違うのかもしれませんが、健康を損ねる恐れがあるのは同じですよね。何度やっても、また繰り返すんですね・・・)。

 

原子力は六つの重要戦略の一つ 国家戦略室が原案

『六つの「重要戦略」の一つとして原子力を挙げ、「世界最高水準の原子力安全を目指す」など、原発推進路線を堅持する姿勢を鮮明にした』

・・・ふうむ。どこまでも、いくのですな。この先に、明るい未来があるのならいいのですが。同じ轍を踏まなければいいのですが。二度あることはホニャラララ、でなければいいのですが。

<青森県知事選>原発推進派勝利「誰がやっても無くなんね」

「知りたいのは原発の凍結か継続かじゃない。何か起きたら、どうするかなのに」

どうするのか、どうなるのか。今、それが現在進行形であります。

が、これを横目に、・・・続くのですね。

 

色々と、梅棹先生の予言どおりになってしまっている現実。(こうした、論理的なものや、科学的なものを追い求めてしまうのが「人間の業である」ということを指摘されていました。そして、それが元で、自らを滅ぼすことになることも。なんと、40年も前に。そして、先生は昨年、なくなっています。)

しかし、光明があるとしたら、それは、僕たち一人一人が考えることだということです。

素晴らしい番組でしたが、中でも、

「歴史はだれかが作るのではない。今、我々が作っているのが歴史なのだ」

という言葉が、胸に刺さりました。

 

これを書いている僕も、今、読ん下さっているあなたも、一緒に、この瞬間の歴史を作っているんですよね。

色々ありますが、一緒に考えて、“知的生命体”人間にとって、そして、棲み家である地球にとって、出来るだけ有意義な歴史を作りましょうね。

出来ることから少しずつ、でいいと思うので

 

とりあえず、美味しく、有意義なラーメンを食べました(←説得力ないヤツだなー)。

 

ではー。



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